『ザイオンス効果』
ザイオンス効果、という、
心理学の言葉があります。
ある人との信頼感が、
顔を合わせた回数によって強くなる、
という事を意味する言葉です。
私たちは、最初の印象で、
その人の人となりを判断してしまいがちですが、
実は繰り返し顔を合わせる事によって、
いつの間にか信頼できる人になっている、
という事もあるようです。
人から信頼されるために、
もっと気の利く人にならなきゃとか、
知性や思考力のある、
頼もしい人でなきゃならないのか、
なんて思う事もありましたが、
信頼を得るプロセスって、
もっと単純なのだという事を思います。
信頼を得るためには、
たくさん顔を合わせればいい。
(もちろん、不快感を与えないとか、
間違ったことをしないという意識も必要です。)
そして、何かを信頼するという際に、
論理的に正しいという事よりも、
もっと単純な動機がそこにあってもいいのだ、
という事を思います。
簡単に何かを信じてはいけない、
という世の中の風潮があり、
自分の力で正しさを見極めなければと、
力んでしまいがちな時代に、
私たちは生きているような気もします。
しかし、人間って本来、
何かを信じるっていう事を、
素朴に、単純に、
やっているでしょうし、
それができるって、
とても幸いな事だと思います。
キリスト教会では、
毎週1回、日曜礼拝が開催され、
そこに参加すれば、
週に一度、顔を合わせる人たちがいます。
習慣化されると、
当たり前の生活習慣として組み込まれ、
苦でないどころか楽しみになりますが、
その習慣を持たない人にとっては、
大変で、負荷のかかることと、
思うかもしれません。
しかし、週に1回、
いろんな世代の人の輪の中に入り、
なにがしかの交流がある事で、
誰かとの繋がりや信頼感が作られるとしたら、
とても素敵な事じゃないかと思います。
何より、人の輪を構成する中心に、
目には見えなくとも確かに存在している、
神様の存在を感じることができて、
その繰り返しを通して、
この世界を創られた神様への信頼が、
確かに強められるのであれば、
礼拝という毎週の集まりは、
とても価値のあるものだと思います。
そこに、ザイオンス効果という、
人間心理が働いているのかもしれない、
という事を思っただけなのですが、
古代から続けられている、
週に一度の礼拝、という習慣には、
現代にも通じる価値があると思うのです。
この世界を創られた神様が、
味方についてくれる、
という事を、感じる心があり、
それを確かなものとする事ができます。
是非最寄りのキリスト教会にご連絡下さい。
きっと良い出会いがあります。
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