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2020年08月29日12:54

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7月の読書日記

毎日暑いこと。同じような形の靴を履いているので、足には日焼けの跡がくっきりという写真
では、図書館の本から
◯奇譚集収録(新潮文庫)清水朔 著:この本は文庫で出た「北の大地のイコンヌプ」というのを読んで、面白かったのと、人間関係というか細かいとこがよくわからなかったので「弔い少女の鎮魂歌」というのを借りた次第走る人帝大講師・南辺田廣章と書生・山内真汐が鬼に関する言い伝え?というかそういうのを探しているのだが、この二つを読んで初めて、この「鬼」というのは人間能力を超えた力を持つ特殊な人間で、これを軍事応用したい人間→時代の背景が大正2年なので、と彼らは対立しているらしいことがわかった。「弔い少女の鎮魂歌」ではは南洋の島に伝わる“黄泉がえり”伝承と、奇怪な葬送儀礼を調査している。「北の大地のイコンヌプ」では、「鬼」の襲撃を逃れるために隠れ住む村での奇妙な婚礼について調査される。
◯欺す衆生(新潮社)月村 了衛著:少し前にテレビの番組で「豊田商事」のことをやっていた。たくさんのマスコミ関係者の目の前で二人の男がマンションの窓をぶち破って乗り込み潜伏していた永野会長を滅多刺しにした事件は衝撃的だったげっそりこの小説はその豊田商事→横田商事としてある、の下っ端社員だった隠岐が同じく同僚だった因幡に誘われて再び詐欺に手を染めてゆく過程を描いている。
小丸1海の十字架(文藝春秋Book)安倍龍太郎:これも少し前にテレビで放送されていたが「戦国時代」は日本の銀に注目した海外の国が宣教師と鉄砲という形で日本に入ってきた時代らしい。キリスト教という宗教の皮を被った狼たちが日本に侵略してこようとしていたのだ。当時は結構日本はグローバルだったことがわかる。そういう観点で書かれた小説。
小丸1漂流児童 (日本語) 石井 光太著:子供の虐待死の報道が相次ぐ昨今。虐待死事件や貧困など、児童を取り巻く社会の歪みが露呈する現代。ドラッグや援助交際に手を出してしまった少女、望まない妊娠により養子に出された赤ちゃん、医療少年院で絶望と格闘する職員、子供ホスピスで我が子の死を目の前に希望を見いだす親とスタッフ。といいた、私には全く想像できない社会の現状が語られる。
小丸2写楽 (角川文庫) 皆川 博子著:謎の浮世絵師写楽については多くの人がたくさん小説を書いている。誰かわからないから忽然と消えたわけもわからない。この小説では、写楽が誰かということより、其の頃の江戸の雰囲気、特に歌舞伎を取り巻く風俗というか、匂いについて描かれている。
小丸2雪旅籠 (創元推理文庫) 戸田 義長著:若き日より『八丁堀の鷹』と謳われてきた北町奉行所定町廻り同心の戸田惣左衛門と、芝居好きの息子清之介。同心親子が、江戸から明治へと移り変わる時代の波に翻弄されながらも、数々の事件に真摯に立ち向かう物語。これより先に出された「恋牡丹」が時に時空を飛び越えているのでそれを埋めるような形で書かれている。別に「恋牡丹」を知らなくても楽しめるよ。
小丸2忍びたちの本能寺 (新潮文庫) 近衛 龍春著:織田秀信?から本能寺の変の真相を探れという特命をうけた甲賀忍びの伊兵衛は、美貌のくノ一於夕や千蔵らと探索を開始した。この配下の二人は、結構あっけなく死ぬ。特にくノ一は、ひょっとして伊兵衛とムフフかと思いきや、そこまでも行かない。彼らは他の忍びの妨害をかわし疑近衛前久、勧修寺晴豊、神主の吉田兼和、御所、そして伴天連の筋などを探っていく。ちょっと途中で息切れした感のある展開だが、ま、結局わからないのだけどもね。
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