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2020年04月30日12:08

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「ここ数十年で、数百万人の命を奪うかもしれない人類最大の脅威は、核戦争ではなく、むしろウイルスの感染症である」

 下記は、2020.4.30 付の 産経抄 です。

                記

 レオナルド・ダビンチが残した「レスター手稿」と呼ばれるノートは、世界一高価な本として知られる。やはり世界一の富豪であるビル・ゲイツさんが1994年に約30億円で手に入れた。

 ▼万能の天才だったダビンチは、潜水艦やヘリコプターの発明から地球温暖化まで予言したといわれている。米マイクロソフトを世界最大のソフトウエア会社に成長させたゲイツさんもまた、天才の称号をほしいままにしてきた。

 ▼当時のインタビュー記事を読むと、インターネットで人々が情報を共有する、現在のIT社会をすでに見通していたことがわかる。それどころかゲイツさん、まるで新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)まで予想していたかのようだ。

 ▼「ここ数十年で、数百万人の命を奪うかもしれない人類最大の脅威は、核戦争ではなく、むしろウイルスの感染症である」。5年前にある講演で世界の指導者に向けて鳴らした警鐘が注目されている。称賛の声が上がる一方、怪しげな陰謀論がネット上を飛び交っている。パンデミックを利用して、公衆衛生のシステム支配を狙っているというのだ。古今東西、天才には多くの敵がつきものだ。

 ▼2008年に経営の一線を退いてからは、慈善事業に専念してきた。特に途上国へワクチンを支給するなど、数千億円もの資金を投じて感染症対策に取り組んだ。春の叙勲で旭日大綬章が贈られたのは、長年にわたる活動が評価されたものだ。今回のコロナウイルスに対しても、有効性と安全性の両面で有望なワクチンを7種類選んで、その開発に資金を援助している。

 ▼コロナウイルスの押さえ込みが実現すれば、晴れてゲイツさんの来日が可能になる。受章を祝うその日が待ち遠しい。

 https://special.sankei.com/f/sankeisyo/article/20200430/0001.html
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