自作にはいろいろな楽しみがありますね。
自分の中学生のときのように、パーツ買った、繋げた、プリメインアンプが完成、音が出た、嬉しいというものから、徹底的に音質追求など。
市販品では手に入らない、売っていないから自作しかないというものもあって、結局自分の元にある自作品はほとんどそういうものです。
例えばホーンスピーカーのネットワーク
TANGOのコイルの類い、トランス式アッテネーターの類いは絶版なので手に入れるにはオークションなどになるのはともかく、コンデンサーはすべて真空管製造使用の黄金期のアメリカメーカーのものです。
Western Electricだったり
コーネルダブラーであったり
奥にある最も大きなものはAeroboxのものです。
伊藤多喜雄
先日最後にアウトプットトランスをファインメットコアタイプにした2A3シングル
もさっとしがちな2枚プレートの2A3から1枚の中国チタンプレートにしてあるのと、やはりもっさり系のタムラの下請けのものからファインメットにしてシャキッとしました。
同じくタムラ系トランスのサンオーディオの2A3シングルのトランスをファインメットにされた方がおられるのを教えてもらいました。
http://tackbon.ldblog.jp/archives/52434937.html
そればかりではなく、この時の改造の際にA&Bから偶然手に入ったアメリカIRC社の抵抗に交換したこともあります。
長い4本がそれです。
A&Bカーボン抵抗も今のメキシコ製ではなく、アメリカ時代のものからなので、入手は相応の努力をしました。
MJなどの自作オーディオ誌では、このような秋葉原で手に入らない部品での作品は発表してならならいルールがあると聞きます。
またメーカーではこの部品では量産は全く出来ないので使うこともできないでしょう。
しかし、真空管黄金期の隆盛を誇っていた頃の音質となると結局こうなりました。
Western Electric日本支社の技術者だった故伊藤 喜多男さんの音響道中膝栗毛に出てくるパーツだらけです。
自作派の情報交換はWestern Electricアンプなどの往年のプロ用アンプの内部観察共々、どんな部品がどんな音質になるのか、当時のベストな音が得られるのかなどの情報の蓄積にとても役立ちました。
ほとんどアメリカのWestern Electric、ALTECなどの黄金期のプロ用真空管アンプにパーツや回路などのヒントがありました。
こんな自作の意味もありますね。
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