高取英さま。
あなたが亡くなって、一年が経ちました。
一年前にあなたが亡くなったのを知ったのは、朝、目を覚ましてまだ時間が経っていませんでした。
これは夢であって欲しい、まだオイラは寝ているんだと思いましたが、精神は現実の世界にいるんだということを自覚させました。
その一日はオイラの心は空っぽとなりました。
これではダメだと思い、気を引きしめたりしましたが、でも突然悲しみが起きたりと、しばらくはそれを繰り返すことばかりとなりました。
でも、運命の不思議さと言いましょうか、あなたと別れてから、数日後、あなたが育てられた津田卓也さんとお会いすることができました。
その津田さんからは生きてくことのパワー、人として大事なこと、前向きになれるような言葉を与えてもらいました。
そのおかげで戯曲を書くこと、好きなことを諦めないこと、ワクワクすることなどができるようになり、人生を充実できるようになりました。
津田さんとの出会いはきっと高取さんが導いてくれたんだと思っております。
まだまだ、あなたに近づいているというわけではありませんが、早くあなたに近づく、せめて爪の垢くらいになるように、がんばっていきます。
最後に。
あなたが亡くなって一年。
日本はひどくなりました、つらい国になりました。
でも、そんな国でも、あなたが育てた子達が作り上げた芝居が多くの人々の心に明るさ、感動を与えています。
それが人々にひどさ、つらさを吹き飛ばす心のエネルギーになっていますよ。
私は観客としてあなたの育てた子達を応援していきます。
そして、私自身もそうなるようになっていきます。
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