Violence in HK

香港市民の間には「警察の暴力は過剰」という意見と「一部のデモ参加者の暴力も行き過ぎ」という意見があり、社会が割れている。

おととい空港に一時警官隊が突入。１人の警察官が多数の群衆に囲まれて暴行を受けた。警察官は身を守るために拳銃を抜いた。群衆がひるんだすきに、他の警官が彼を救った。あと一歩で多数の死傷者が出る所だった。

こんな光景が香港で展開されていると思うと、憂鬱になる。暴力が暴力を生んでいる。香港の前途が非常に心配だ。

中国政府は、香港の状態を放置すると「暴動をコントロールできない弱腰の政府」と見られると懸念するに違いない。香港警察が暴動を鎮圧できない場合、武装警察の投入は時間の問題と思われる。

だが香港は中国本土と異なり、インターネットで全世界とつながっているので、中国政府はあまり強硬な手段は取れない。武力鎮圧の映像は瞬時に全世界に広がる。これは中国政府にとって頭痛の種だ。政府の本音は、香港のインターネットを全て遮断して国際社会から隔離したいということだろう。したがって、将来香港の通信状態に大規模な異常が生じた時が、危険だ。