1960年代後半にラジオのヒットパレードをにぎわした、フォー・シーズンズというグループがいました。
フランキー・ヴァリーという、アクの強いファルセット・ボイスが特長のコーラス・グループで、「シェリー」「恋はやせがまん」「ピーナッツ」といったヒット曲を持っていました。
ボクはもともとファルセットは得意ではなかったので、自分のバンドで演奏したことはなく、聞いて楽しむだけでした。
彼らの曲を演奏していたのは、ダニー飯田とパラダイス・キングだけだったと思います。
とてもポップなグループだっただけに、「シェリー」なんて、なかなかいい雰囲気を出していましたね。
九重佑三子が、パラダイス・キングでデビューしたのも、この曲でした。
ビートルズもそうだったけど、ボクはコーラス・グループが大好きで、アメリカ西海岸のグループ、ビーチ・ボーイズも、よく聞いていました。
「ヘルプ・ミー・ロンダ」「サーファー・ガール」「イン・マイ・ルーム」「ファン・ファン・ファン」など、軽くて明るいコーラスが、暑い夏とビキニ・スタイルでにぎわうビーチを、思い描かせてくれました。
ビーチ・ボーイズのことは、前にも日記に書きましたが、ほとんど誰も知らなかったのは残念でした。
フォー・シーズンズもきっと、そんな感じなんだろうなあ。
あらためて考えてみると、好きだったグループって、ほとんどコーラス・グループでしたね。
ビージーズ、レターメン、カーペンターズ・・・とかね。
だから、その当時アシベで演奏していた、先輩グループのエムを目標にしていたし、尊敬していました。
このグループはメジャーではなかったけど、演奏もすごかったし、抜群の力強いコーラスで、和音がかたまりで前に出てくるような感じがしました。
ボクらが目標にしていたグループは、もうひとつありました。
そう・・・ザ・タイガース。
ここも素晴らしいコーラス・グループでしたね。
トッポの高音と、サリーの低音が特徴的で、そこにジュリーと太郎さんがからんでくると、もう鉄壁のタイガース城が築かれていて、まわりのGSとは明確な違いとなっていました。
あと、ニューACBでよく共演したハプニングス・フォーも、おしゃれなサウンドとコーラスで、他にはないラテンっぽい雰囲気も良かったですね。
和製「青い影」とも言えそうな「あなたが欲しい」とか、そのB面の「何故」も、大人のムードがただようような抜群のコーラスで、いつもステージを見て、参考にさせてもらいましたね。
最後に、当時のボクら、アルファードの「ダ・ドゥ・ロン・ロン」を聴いてください。
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