スクロヴェーニ礼拝堂

徳島の大塚国際美術館にて。

世界の有名絵画を実物大で再現した陶板画美術館です。

1000点を超える作品は、とても一日じゃ見切れないかなと思い、開館から閉館近くまでいたんですが結局半分でリミットタイムに近くなり、印象派などは駆け状態。三分の一は観ることすらできず。

イタリア・パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂は1305年建立。ジョットが描いたフレスコ画は西洋絵画のエポックメイキング的作品です。

壁や天井を埋め尽くすキリストの生涯の描写は、その100年後のルネッサンス芸術の先鞭となりました。

現地ではこの礼拝堂、完全予約の15分入れ替え制。フレスコ画を湿度などから守るためですが、たった15分でこの量の絵画を観ることなんて出来ませんでした。

この美術館では色彩や凸凹すら完コピし、しかも実物大空間に展示しているので見た目は現地と変わりません。

陶板の継ぎ目を気にしなければ、まさに本物です。

現地で見たときには気付かなかった細かい描写や、絵の剥離具合なども含めじゅうぶん堪能できました。

が、こんなペースで観てると、とても一日では廻りきれないのは当たり前です。