5/24(金) 本多劇場へ行ってきました。
一体いつ以来なのか…
なんせ、下北沢駅がすっかり変わってしまっていて、
「え?私、一体何口を出たらいいんだ
」と思ってしまった
調べたら、去年の3月半ば頃〜だったんですね。
今回は、内容としても興味をそそられたし、
今井朋彦さんが出演されるので、見に行く事にしました。
出演者は、この方々。
加藤健一、今井朋彦(文学座)、 加藤 忍、小暮智美(青年座)、西山聖了、小林勝也(文学座)
物語の内容は、こちらを…
http://katoken.la.coocan.jp/105-story.html
まず、印象的なのは、舞台装置。
舞台手前は、がれきの中に、楽器があちこちに置かれていて、よれよれの旗が机の脇にあって…舞台中央奥には、蓄音機があり、音楽が流れている。
加藤健一事務所からの案内に同封されている加藤さんの手紙によれば、
演出の鵜山仁さんは、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団に籍を置いていたそうで、
音楽への造詣が深く、ご自分が演出される音楽も色々選んでいるとか…
私の好きな台詞の応酬といった印象が強かったお芝居でした。
しかし、その中で、次第に奥底に隠れていた感情を、徐々に表に引き出し
本人すら気づいていなかったかもしれない、本当の気持ちをさらけ出させた。
皆が敬愛してやまない名指揮者だからといって、人間性までも一点の曇りもなく
尊敬に値する人物だと、一体誰が言えるのだろうか。
いつ見ても、今井さんって、本当に芝居が上手い。
なんだろう、この方の台詞回しや、佇まいって…
名指揮者への憧れや嫉妬や、少佐に取り入ってまでも、
今後の生活の糧をえる様子が、なんとも言えず、そうなっても仕方ないかなぁ〜とも思えた。
加藤さんは、イラっとするくらい、いけ好かない少佐を演じてた。
でも、彼の立場にしてみたら、芸術家という立場を免罪符にしてる人を
どこか本能的にかぎ分けていたんじゃないかという気もする。
芸術に疎いだけに、ある意味公平に人を見る事ができると思うし…
名指揮者の小林さんは、この日は、何度かセリフが止まってしまうのではないかと思えた。
以前、別のお芝居で見た時は、流れるようだったけれど…
いつも、どちらかといえば、怖い役、悪い役で拝見する事が多いのだけれど、
今回は全然違ったから、見ていて新鮮でした。
調べてみたら、以前みた「コペンハーゲン」も、鵜山さんの演出だったんですね。
あれは、実に見ごたえがあって、印象に残ってます。
それに比べると、個人的には、少し物足りなさを感じました。
こちらは、出演者3人のインタビュー記事です。
https://spice.eplus.jp/articles/237152
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