先月旅した由布院で見つけた洒落たお店をご報告。
この旅はレンタカーで3日間をどん欲に回ったので、Mixiに書いた両子寺/別府鉄輪温泉/九重山の他にも、由布院温泉/レトロの豊後高田/城下町の杵築/宇佐八幡宮と、挙げたい所が沢山あります。
由布院では汗ばむ青空の下、人力車夫に聞いたルートを2時間程散策しました。駅前から観光客で賑わう湯の壺通りを経て、玉の湯から林間の小径を抜け、由布岳を眺めながら畦道をグルっと一周。
名物旅館玉の湯の近くに上手にデザインされたお店を発見。築50年程の妻拭き瓦屋根を持つ間口6間の普通の古民家。道路に面する庇が1間もあって深く、左半分がアイス屋で右側がこの薬味屋。
近づくと目に入るのは、大石を使った土間の手水鉢。石肌は溢れる清水で黒く濡れ、苔がついて年代を感じさせます。外壁には唐辛子を一個づつ挟み込んだ縄紐を、ノレンのように吊り下げてます。
田舎に帰ったイメージを出したいのかな?中に入ると稲藁を練りこんだベンガラ色の壁土が目を惹きました。そこに浮かび上がる黒い曲梁。レジ頭上にはアンティークな照明具。壁には装飾用小物。
細部まで考えられたデザインです。店員に設計者を尋ねましたが詳細は判らず。さて玉の湯といい、この薬味屋さんといい、建屋があるのは明るい照葉樹林の間。通り名前のクヌギの木でしょうか。
由布院で感じる魅力は、印象的な由布岳、高原の空気、明るい照葉樹の林、豊富な温泉、そして洒落たお店。マイナスは、トランクを引きずりアイスを頬張り、ゾロゾロと闊歩する内外観光客かな?
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