昨日は、第2回目の米朝首脳会議の内容が、
十分報道されていない段階で日記を書いてしまいました。
昨夜から今日にかけての報道を見ると、
アメリカの求める完全な非核化と北朝鮮の求める完全な制裁解除との間で、
隔たりが大きかったような感じです。
あるいは、アメリカ国内で四面楚歌状態のトランプ大統領が、
外交的成果を上げるために条件を緩和すると、
北朝鮮側が読み間違えたのかも知れません。
金正恩委員長が、事前協議の担当者などを粛清しなければ良いがと思っています。
しかし、質的な問題の差ではなく、量的な問題の差ですから、
妥協点はあるような気がします。
トランプ大統領が席を立ったのは、彼の交渉術なのかも知れませんし、
北朝鮮側の発表も、抑制的な感じがしますので、
まだ合意できる可能性はあるように思います。
韓国国内では、緊張緩和が進むと考えていたのに対し、
冷水を浴びせられたような感じで、
文大統領の立場が微妙になるかも知れません。
僕も、今回の会談によって、朝鮮戦争の終結までの道筋が見えるかと思っていたので、
残念な気がしています。
これに対し、安倍総理だけが喜んでいるような感じがします。
昨夜、
「安易な譲歩を行わず、同時に建設的な議論を続け、
北朝鮮の具体的な行動を促していくトランプ氏の決断を全面的に支持する」と
語ったと報じられています。
余りにもトランプ大統領のポチぶりに辟易しますが、
米朝双方に対話継続を呼びかけていく方針の中国の談話と比較しても、
異様な感じがします。
安倍総理にとっては、朝鮮半島の緊張が続く事は、
防衛力の強化など不可欠な事柄なのでしょう。
平和を求めたくない態度が、この談話でも表れているような気がします。
安倍総理は拉致問題に関して、
「次は、私自身が金委員長と向き合わなければいけないと決意している」とも
語ったとの事です。
揚げ足を取るようですが、どうして向き合うとの表現なのでしょう?
「直接対話が出来るよう努める」と言わなかったのが不思議です。
余りやりたくないし、出来ない可能性が高いので、
逃げ道を用意しているようにも感じます。
いずれにしても、昨年2月の平昌オリンピックから、
米朝関係は急速に動き出しました。
まだ1年経過しただけですね。
アメリカと北朝鮮ばかりでなく、韓国も中国も、
朝鮮半島の緊張緩和を求める方向は一致していると思っています。
緊張緩和により、北朝鮮の国民も普通の暮らしが出来るようになるのでしょう。
そして、日本の国民も、過剰な防衛費の負担をしなくて済むるような気がしています。
一日も早い、米朝の歩み寄りを期待したいと思います。
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