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2019年02月19日11:02

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「日本国紀」第8章 明治の夜明け



戊辰戦争/五箇条の御誓文/日本大改造/驚異の近代化/明治6年の政変/台湾出兵/
朝鮮に開国させる/西南戦争


<はじめに>
一口に「明治維新」といっても、その定義は難しい。討幕運動から王政復古、そして明治になってから行われた政治改革や社会改革までを含んでいるからだ。したがってその時期の特定も難しいが、一般的には、慶応3年(1867)の「大政奉還」から始まり、明治10年(1877)の西南戦争の終結までの約10年間といわれている(異論のもあり)。

黒船来航から大政奉還までの14年間はとてつもない激動の時代といえるが、本当の意味の激動は,大政奉還後の10年間であった。日本史上において、これほど劇的に国全体に変革が起きたことは、これ以前にもこれ以後にもない。幕末の日本と明治の初期の日本を見ると、とても同じ国とは思えない。政治も社会も生活も何もかもがまるで違っている。他国による侵略以外で、短期間にこれまでの変化を遂げた国は、世界史上でも類を見ない。

しかし、裏を返せば、この激変は、江戸時代に、あまりにも社会や制度が変化しなかった反動であったともいえる。変革を求める国民(民衆)のエネルギーが、前例なきものを認めない幕藩体制によって抑え込まれていたところへ、黒船が来航し、その重い蓋にヒビが入った。そして、その裂け目から蒸気が一気に噴き出すようにして、重い蓋を吹き飛ばしたのだ。

明治の大変化は、本来、265年かけて漸進的に行われるはずだった改革と変化がわずか10年で起こった現象だとみるべきであろう。

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