mixiユーザー(id:12923117)

2019年01月31日10:13

204 view

『それだけが、僕の世界』感想

〜イ・ビョンホン主演で、落ちぶれた元プロボクサーの兄と天才的なピアノの腕を持つサバン症候群の弟が織り成す兄弟の絆を描いたヒューマンドラマ。ボクサーとしてかつてはアジアチャンピオンにまで上り詰めたが、40歳を過ぎたいまは落ちぶれ、その日暮らしをしているジョハ。幼い頃から両親と離れ、孤独の中で拳を頼りに生きてきたジョハだったが、ある日、17年ぶりに別れた母と再会。サバン症候群の弟ジンテの存在を初めて知る。天才的なピアノの腕を持つジンテがコンテストに出られるよう、面倒を見てやってほしいと母から頼まれたジョハは、弟の面倒を見始めるのだが……。イ・ビョンホンが、寡黙で粗暴だが人情に厚い兄ジョハを演じた。「国際市場で逢いましょう」の監督ユン・ジェギュンが製作を担当〜 <映画.comさんより>

フォト


                         フォト


※サヴァン症候群(英語: savant syndrome)とは、知的障害や発達障害などのある者のうち、ごく特定の分野に限って優れた能力を発揮する者の症状を指す。<ウィキペディアより>

元ボクサーのジョハは、スパークリングの相手をしたり(『負け犬の美学』を思い出したわ)、チラシ配りしながら、ネットカフェ暮らし。

ジョハの母親インスクは、かつて夫に虐待されて、ジョハを置いて家を出ていた。
ジョハは、父親としばらく暮らしたものの、その後、父親は逮捕され、刑務所に。
ジンテはジョハの腹違いの弟。

少年時代の家族との時間が失われているジョハ
ピアノ演奏で感情が解き放たれるジンテ

ジンテが憧れているのは、事故で足を失い、世間から姿を隠している女性ピアニスト、ガエル。
いつもガエルの演奏ビデオを見ながら練習しているので、演奏が彼女そっくり。
ある時、ジョハはそのガエルに車でひかれそうになる。
(正しくは、当たり屋としてわざとひかれた風に見せる)
いくつかの流れの後、ガエルの豪邸を訪れることになるジョハとジンテ。
「弟の演奏を聴いてみてくれ!」とガエルに頼み込むジョハ。
ジンテの演奏は、まさに、かつての自分のピアノ演奏そのもの!
(ここが、上手い指でOK
ガエルの心を揺るがし、ガエルの母親もそれに気づきます。娘が、かつての娘に戻ってくれる?
ガエルとジンテが連弾で弾く場面はとにかく感動的!!
2人の気持ちが混ざり合って、奏でられる美しき世界。皆の心がゆっくり開かれていきます。

インスクの病気。ジョハの父親との葛藤。そしてジンテのピアノコンクールの行方は?

最初は薄味なれど、どんどん味わいが増し、盛り上がる終盤。

ラストシーンで、どうして、ジンテが横断歩道を渡ろうとする時に、いつもワクワクしていたのか、やっとわかった。
横断歩道の白黒がピアノの鍵盤に見えるのよ、きっと!うん、絶対そう。

イ・ビョンホンさん、お名前は、はい、存じてましたが、こういう役もやられるのね。上手でした。
ジンテ役の俳優さんも、母親役の女優さんも、素晴らしかった。

改めて、韓国映画強し!と実感。3.5☆
8 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年01月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

最近の日記