次第に秋も深まり
月見草の咲く季節も
だんだんと終わりに近づいている
夕暮れに白い花びらを開き
宵のうちから夜遅くまでに
最も輝きを増し
そして
明け方に向かう頃に
白い花びらの淵から
次第に自らを赤らめながら
一夜限りで散っていく
月見草
その
儚くもつつましやかな佇まいに
ぼくはいつも
惹かれる
強すぎる太陽の光は
受け止めるには
少し重すぎて
賑やかすぎる街のざわめきは
居続けるには
少し息苦しくて
静かな部屋で
ひっそりと 呼吸を整え
月見草を愛でながら
その 静かな中にも
少しずつ 変わり燃えゆく
かすかな熱情に
見惚れながら
やすらかな心地で
朝を迎えたい
そんな日々の積み重ねが
ぼくの あこがれ
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