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2018年08月01日20:35

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五輪ボランティアは学徒動員か 国家が旗振って“強制”募集

 75年前に後戻りだ――。2020年東京五輪のボランティア募集を巡り、文科省とスポーツ庁が全国の大学や高等専門学校に出した「通知」が波紋を広げている。

 問題となっているのは、26日付の通知書。この中で、五輪の学生ボランティアについて、<学生の社会への円滑な移行促進の観点から意義がある>と強調され、次のように書かれている。

<(五輪)開催期間中に、授業・試験を行わないようにするため、授業開始日の繰上げや祝日授業の実施の特例措置を講ずることなどが可能>

 五輪ボランティアの妨げにならないよう学校に圧力をかけたとも取れる文面。強制的に学生をボランティアに引っ張り出すつもりなのかと、ネット上では「平成の学徒動員だ」と騒ぎになっている。

「東京都が『ボランティアの裾野を拡大したい』と要望したことに基づいて通知を出しました。東京大会のために授業の日程をずらせなどと求めているわけではありません。あくまで、どう対応するかは各学校側の判断。ちゃんと内容を見ていただきたい。『学徒動員』? 一部の人がそう言っているのは知っていますが、あまりネガティブに捉えられると、大会への機運が下がってしまいます」(スポーツ庁オリンピック・パラリンピック課)

 困惑しつつも被害者ヅラなのだが、参加するボランティアこそ最大の被害者だ。

 大会組織委のHPには、ボランティアの「条件」として、<10日以上の活動を基本><1日8時間程度><研修及び活動期間中における滞在先までの交通費及び宿泊は、自己負担・自己手配>などと明記されている。それを「無償でやれ!」と言っているのだからムチャクチャである。「ブラックボランティア」の著者で作家の本間龍氏がこう言う。

「そもそも、ボランティアは自主的にやるもの。条件を付けて集めている時点で、もはやボランティアではない。労働搾取に他なりません。政府がボランティアという呼称にこだわるのは、もし参加者が大きな事故や病気になった場合、『自己責任だ』と言い逃れするためでしょう」

 東京五輪で駆り出されるボランティアは、約11万人。過去最大規模の人数だという。

「国家が旗振り役にならないと集まらない規模です。スポンサー企業の中には、社員を参加させようとしているところもあると聞きます。『学徒動員』どころか『国家総動員』ですね」(本間龍氏)

 ナショナリズムをあおったうえに学徒動員まで。東京五輪はやっぱり危ない。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234423
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