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2018年07月15日17:08
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an die Musik−音楽に寄せて Vol.4−
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an die Musik−音楽に寄せて Vol.4−に行きました。
出演は、アンサンブル・フェリシア。アンサンブル・フェリシアのコンサートは、昨年の近江楽堂でやったのに行ったけど、今回は、ベーゼンドルファー東京ショールームで行われた。
前回は、舟越保武氏の彫刻をめでながらのバロック音楽コンサートで、今回は、ウィーンの至宝と呼ばれるベーゼンドルファーの名だたる名器たちに囲まれてのクラシックコンサートでした。2500万円のピアノがあって、触りたかったケド、流石に怖くて触れなかった（ショールームなので、別に触っても良かったみたいなんだケド）。アップライトのピアノすら470万円！高級ピアノは違うなぁ〜。因みに、私は知らなかったんですが、現在、ベーゼンドルファーは、ヤマハの子会社なんですね。
そして、ショールームは中野坂上という、結構庶民的な場所にある（笑）。
今回のコンサートは、前半をシューベルトで纏め、後半をバロック音楽で纏めるというものでした。今回は、チェンバロの演奏はなかったケド、ベーゼンドルファーのヨハン・シュトラウスモデルで奏でられる音も麗しかったので、これで良し！
コンサートで使用した、ヨハン・シュトラウスモデルのピアノ。シュトラウスもベーゼンドルファーのピアノが好きだったらしく、シュトラウスが持っていた物を元として作った物らしい。
1909年制作のピアノ。ウィーン国立劇場にあった物らしい。昨日作ったんですか？ってくらいピッカピカだった。因みにこれは非売品。画像だと分かりにくいが、現在のピアノより足が短い。
帰りにＣＤを売っていました。又、秋頃ＣＤを出すみいたいです。ウィーンでレコーディングがあると言っていた。
※以下、an die Musik−音楽に寄せて Vol.4−の感想を書きます。プログラム等、ネタバレが嫌な方は、ここから先は読まない方が良いと思います。
では、ネタバレＯＫの方のみいらっしゃいまし〜。
an die Musik−音楽に寄せて Vol.4−
会場：ベーゼンドルファー東京ショールーム
出演：アンサンブル・フェリシア（山口友由実（ピアノ）、日野妙果（メゾソプラノ）、前田朋子（ヴァイオリン））
※以下、プログラム
第一部 シューベルト
・ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第２番 Ｄ．385 イ短調
１.Allegro moderato
２.Andante
３.Allegro
４.Allgro
☆歌曲
Auf dem Wasser zu singen〜水の上に歌う
Lachen und weinen〜笑いと涙
An den Mond〜月に寄す
Heidenroslein〜野ばら
☆ピアノソロ
12の高雅なワルツ集
第2部
ヴィヴァルディ “Sovente il sole”-Andromeda liberate，RV Anh.177〜『救われたアンドロメダ』よりペルセオのアリア«太陽はしばしば»
ヴィヴァルディ“Domine Deus”-Gloria in D,RV589〜グローリアより神なる主、天の王者
モーツァルト ヴァイオリンソナタK.454 変ロ長調
１.Largo-Allegro
２.Andante
３.Allegretto
テレマン TVWV7:15 ich hebe meine Augen auf zu den Bergen〜目を上げて私は山々を仰ぐ
アンコール
シューベルト アン・ディ・ムジーク
ヘンデル オラトリオ
まず、スタッフさんからの挨拶。そもそもアンサンブル・フェリシアは、ヴァイオリニストの前田朋子さんが、蝋燭の館というサロンコンサートをウィーンでやっていて、それを日本でも…という形で始まったらしい。
日野さんの説明が可笑しかった「こう、貴族がワインを飲みながら『じゃあ、君たち1曲やって』そんな感じで（笑）。今日のお客様は、本来そういう感じです。」貴族の館で行われるサロンコンサートなんだね。蝋燭の館は、本当に蝋燭しか光源がないサロンだそうで。日野さん「（蝋燭の数）150本」前田さん「数えたの？」（笑）
ある時から、館の主がコンサートにテーマを出すようになったそうな。「神様万歳！」とか。ある時のテーマは「ハルマゲドン」だったらしい。前田さん「テーマハルマゲドンって、どうしようかと思って。どうやら、ここだけの話、その時、その館の主が失恋したらしく…」（あ〜、自分にハルマゲドンが来た如く、落ち込んじゃったんだな(^_^;)）
テーマがあると、前田さんだけだと大変なので、日野さんと山口さんを誘った。
因みに、山口さん。このユニットに誘われた時、電話を地下鉄でとって、良く聴こえなくて「あ、やります、やります！」と答えたものの、山口さん「良く考えたら、私、チェンバロ弾かなきゃダメなんだよな…って思って。勿論、大学ではやってたんですが、どうやって、チェンバロ練習しようって思ったら、日野さんがチェンバロお持ちで、日野さんの家に入り浸って練習させてもらいました。」（チェンバロ持ってるってスゲエ！でも、三柴理氏の友人で、最古のオルガンみたいなの持ってる人いたよね？博物館クラス級の）
山口さん曰く、前田さんはイケイケどんどんと自分を引っ張ってくれるお姉さんで、日野さんは、迷ってると冷静にアドバイスをくれるお姉さんらしい。日野さん、山口さんの「お姉さん」に何故か引っかかる（笑）。「…お姉さん？」（お嬢様が良かったか！・笑）
ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第２番 Ｄ．385 イ短調はシューベルトが19歳の時に作った曲。「19歳でこれ作るって、どんだけ天才だよ。」と。
メランコリックで悲しげなシューベルト。これもそうだった。旋律は綺麗なのだケド、やはり何処か悲しげ。「シューベルトさん。何か悩みでも？」とそんな感じ。
歌曲。シューベルトの歌曲は、日本語に訳した歌詞も貰えた。野ばらって、結構残酷って言うか、薔薇可哀想じゃん！みたいな歌詞だったんですね。でも、今これを聴くと、私は植物男子ベランダーを思い浮かべてしまうよ。
タッタタ〜タッタタ〜タ〜ンタタタン♪の部分が可愛くて好きだが。
12の高雅なワルツ集
シューベルトはワルツ等の舞曲も結構作っているらしい。これは、骨太な男っぽい部分が出てるシューベルトだと。12もあるので、曲調が目まぐるしく変わって「『あれ？今どこだ？』ってなるかも知れません。」と山口さん。確かに、曲がころころ変わって面白かった。でも、踊りにくくないか？(^_^;)
因みに。前田さんは、ウィーンで住んでる場所が、ヨハン・シュトラウス通り…みたいな場所らしいのだが、実際、その近くにヨハン・シュトラウスの家があると。で、今回弾いてるピアノのモデルは、その家にあったヨハン・シュトラウスが所持してたピアノが元になってる…そうな。ヨハン・シュトラウスもベーゼンドルファーのピアノがお気に入りだったと。で、シュトラウスはシューベルトに憧れていたので、今回はシューベルト特集にしてみたと。
後半はバロック曲。
ヴィヴァルディ “Sovente il sole”-Andromeda liberate，RV Anh.177〜『救われたアンドロメダ』よりペルセオのアリア«太陽はしばしば»
日野さんによる歌詞の内容の説明があった。アンドロメダは滅茶苦茶美女なのだが、それに怒った女神ヘラが、アンドロメダを捕縛し、岩に縛り付けて海の魔物にアンドロメダを食わせようとするも、そこに通りがかるペルセウス。ペルセウスは、メデューサ退治でたまたまここを通りかかり、持っていたメデューサの首で海の魔物を石に変えアンドロメダを助けた。西洋絵画でもめっちゃ観る神話。
日野さん「で、幸せに暮らすかと思ったら、そうでもなくて、仲違いしてしまい『ああ、太陽が照っていた時もあったのに、今では曇だ』みたいに嘆くって言う歌です。」（これ、館の主がハルマゲドンテーマの時に唄ったんだろうか？）
やはり失恋っぽい歌なので、悲しげではあった。嘆いてるのが、ペルセウスってコトよね？
ヴィヴァルディ“Domine Deus”-Gloria in D,RV589〜グローリアより神なる主、天の王者 「神様万歳！」な歌。グローリアだしね。これは力強い感じがしたかな。神を讃える歌だしな。館の主が神様万歳のテーマを出したが、「これとか合ってますね。」と。
モーツァルト ヴァイオリンソナタK.454 変ロ長調。モーツァルトの楽曲は全部美しいが、3番目が特に美しいと。天才モーツァルトが、28歳の時、1人の女性（ヴァイオリンニストだと思った）の為に書いた曲。この曲の初披露の時、（皇帝の前で披露と言っていたかな？）女性の方の楽譜は出来ていたのだが、モーツァルトの方の楽譜が出来ていなかった。真っ白な紙を譜面台に置いて、さも、楽譜があるようにモーツァルトはピアノを弾いたらしい。確か、モーツァルトって、音楽（楽譜）が全部頭の中にあったから、楽譜を書く時も、手直ししないで一気に書いた…という話を何かで読んだ。なので、楽譜がなくても弾けたんだね。頭の中にあるから。山口さん「私は、楽譜ありで弾きますが。」
優雅で華麗なモーツァルト。
テレマン TVWV7:15 ich hebe meine Augen auf zu den Bergen〜目を上げて私は山々を仰ぐ
当時、テレマンは大先生で、大テレマンと呼ばれるくらい尊敬された有名作曲家。バッハもテレマンに憧れ「僕もいつか、テレマンのような作曲家になりたい。」と言っていたそうな。日野さん「それが、今では逆転してしまうとは。」（そうだよねぇ。でも、画家でもそれ、結構あるある。師匠のペルジーノより、弟子のラファエロの方が今はメジャーだもん（私ゃ、ペルジーノの絵好きだが）。）
私はバロック音楽って、甘美でエロくて好きなのですが、これも、そう思ったな。どこか甘美。そして、恰好良い曲だった。
アンコール。シューベルト アン・ディ・ムジーク
コンサートのタイトルになっている。歌が入り、山口さんは「これが、本当のアン・ディ・ムジークです。」と。本来ソプラノの歌なのだが、今日は原曲キーのまま唄うと言ったら、日野さんが「でも、実は後半（第2部）は、全部ソプラノなんですよ。」と。声を変えなきゃいけないから、本当は大変らしい(^_^;)。（日野さんは本来はメゾソプラノ）
ヘンデル オラトリオ
カンタータで、ヘンデル最後の作品らしい。これも甘やかだったな。私はヘンデルやバッハの甘やかな感じが好きだ。
前田さんは来週、自分のコンサートがあるのだが、ゲストに日野さんも山口さんも出るので「このユニットが観たい方は、来て下さい。もう来週なんですが…。」と。
そこでは、前田さんが大好きなシューマンをやるそうな。普段あまりやらない珍しい曲もやるらしい。
前半シューベルト、後半バロックの面白い構成でした。アンコールもバロックとシューベルトになってたしね。
出演は、アンサンブル・フェリシア。アンサンブル・フェリシアのコンサートは、昨年の近江楽堂でやったのに行ったけど、今回は、ベーゼンドルファー東京ショールームで行われた。
前回は、舟越保武氏の彫刻をめでながらのバロック音楽コンサートで、今回は、ウィーンの至宝と呼ばれるベーゼンドルファーの名だたる名器たちに囲まれてのクラシックコンサートでした。2500万円のピアノがあって、触りたかったケド、流石に怖くて触れなかった（ショールームなので、別に触っても良かったみたいなんだケド）。アップライトのピアノすら470万円！高級ピアノは違うなぁ〜。因みに、私は知らなかったんですが、現在、ベーゼンドルファーは、ヤマハの子会社なんですね。
そして、ショールームは中野坂上という、結構庶民的な場所にある（笑）。
今回のコンサートは、前半をシューベルトで纏め、後半をバロック音楽で纏めるというものでした。今回は、チェンバロの演奏はなかったケド、ベーゼンドルファーのヨハン・シュトラウスモデルで奏でられる音も麗しかったので、これで良し！
コンサートで使用した、ヨハン・シュトラウスモデルのピアノ。シュトラウスもベーゼンドルファーのピアノが好きだったらしく、シュトラウスが持っていた物を元として作った物らしい。
1909年制作のピアノ。ウィーン国立劇場にあった物らしい。昨日作ったんですか？ってくらいピッカピカだった。因みにこれは非売品。画像だと分かりにくいが、現在のピアノより足が短い。
帰りにＣＤを売っていました。又、秋頃ＣＤを出すみいたいです。ウィーンでレコーディングがあると言っていた。
※以下、an die Musik−音楽に寄せて Vol.4−の感想を書きます。プログラム等、ネタバレが嫌な方は、ここから先は読まない方が良いと思います。
では、ネタバレＯＫの方のみいらっしゃいまし〜。
an die Musik−音楽に寄せて Vol.4−
会場：ベーゼンドルファー東京ショールーム
出演：アンサンブル・フェリシア（山口友由実（ピアノ）、日野妙果（メゾソプラノ）、前田朋子（ヴァイオリン））
※以下、プログラム
第一部 シューベルト
・ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第２番 Ｄ．385 イ短調
１.Allegro moderato
２.Andante
３.Allegro
４.Allgro
☆歌曲
Auf dem Wasser zu singen〜水の上に歌う
Lachen und weinen〜笑いと涙
An den Mond〜月に寄す
Heidenroslein〜野ばら
☆ピアノソロ
12の高雅なワルツ集
第2部
ヴィヴァルディ “Sovente il sole”-Andromeda liberate，RV Anh.177〜『救われたアンドロメダ』よりペルセオのアリア«太陽はしばしば»
ヴィヴァルディ“Domine Deus”-Gloria in D,RV589〜グローリアより神なる主、天の王者
モーツァルト ヴァイオリンソナタK.454 変ロ長調
１.Largo-Allegro
２.Andante
３.Allegretto
テレマン TVWV7:15 ich hebe meine Augen auf zu den Bergen〜目を上げて私は山々を仰ぐ
アンコール
シューベルト アン・ディ・ムジーク
ヘンデル オラトリオ
まず、スタッフさんからの挨拶。そもそもアンサンブル・フェリシアは、ヴァイオリニストの前田朋子さんが、蝋燭の館というサロンコンサートをウィーンでやっていて、それを日本でも…という形で始まったらしい。
日野さんの説明が可笑しかった「こう、貴族がワインを飲みながら『じゃあ、君たち1曲やって』そんな感じで（笑）。今日のお客様は、本来そういう感じです。」貴族の館で行われるサロンコンサートなんだね。蝋燭の館は、本当に蝋燭しか光源がないサロンだそうで。日野さん「（蝋燭の数）150本」前田さん「数えたの？」（笑）
ある時から、館の主がコンサートにテーマを出すようになったそうな。「神様万歳！」とか。ある時のテーマは「ハルマゲドン」だったらしい。前田さん「テーマハルマゲドンって、どうしようかと思って。どうやら、ここだけの話、その時、その館の主が失恋したらしく…」（あ〜、自分にハルマゲドンが来た如く、落ち込んじゃったんだな(^_^;)）
テーマがあると、前田さんだけだと大変なので、日野さんと山口さんを誘った。
因みに、山口さん。このユニットに誘われた時、電話を地下鉄でとって、良く聴こえなくて「あ、やります、やります！」と答えたものの、山口さん「良く考えたら、私、チェンバロ弾かなきゃダメなんだよな…って思って。勿論、大学ではやってたんですが、どうやって、チェンバロ練習しようって思ったら、日野さんがチェンバロお持ちで、日野さんの家に入り浸って練習させてもらいました。」（チェンバロ持ってるってスゲエ！でも、三柴理氏の友人で、最古のオルガンみたいなの持ってる人いたよね？博物館クラス級の）
山口さん曰く、前田さんはイケイケどんどんと自分を引っ張ってくれるお姉さんで、日野さんは、迷ってると冷静にアドバイスをくれるお姉さんらしい。日野さん、山口さんの「お姉さん」に何故か引っかかる（笑）。「…お姉さん？」（お嬢様が良かったか！・笑）
ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第２番 Ｄ．385 イ短調はシューベルトが19歳の時に作った曲。「19歳でこれ作るって、どんだけ天才だよ。」と。
メランコリックで悲しげなシューベルト。これもそうだった。旋律は綺麗なのだケド、やはり何処か悲しげ。「シューベルトさん。何か悩みでも？」とそんな感じ。
歌曲。シューベルトの歌曲は、日本語に訳した歌詞も貰えた。野ばらって、結構残酷って言うか、薔薇可哀想じゃん！みたいな歌詞だったんですね。でも、今これを聴くと、私は植物男子ベランダーを思い浮かべてしまうよ。
タッタタ〜タッタタ〜タ〜ンタタタン♪の部分が可愛くて好きだが。
12の高雅なワルツ集
シューベルトはワルツ等の舞曲も結構作っているらしい。これは、骨太な男っぽい部分が出てるシューベルトだと。12もあるので、曲調が目まぐるしく変わって「『あれ？今どこだ？』ってなるかも知れません。」と山口さん。確かに、曲がころころ変わって面白かった。でも、踊りにくくないか？(^_^;)
因みに。前田さんは、ウィーンで住んでる場所が、ヨハン・シュトラウス通り…みたいな場所らしいのだが、実際、その近くにヨハン・シュトラウスの家があると。で、今回弾いてるピアノのモデルは、その家にあったヨハン・シュトラウスが所持してたピアノが元になってる…そうな。ヨハン・シュトラウスもベーゼンドルファーのピアノがお気に入りだったと。で、シュトラウスはシューベルトに憧れていたので、今回はシューベルト特集にしてみたと。
後半はバロック曲。
ヴィヴァルディ “Sovente il sole”-Andromeda liberate，RV Anh.177〜『救われたアンドロメダ』よりペルセオのアリア«太陽はしばしば»
日野さんによる歌詞の内容の説明があった。アンドロメダは滅茶苦茶美女なのだが、それに怒った女神ヘラが、アンドロメダを捕縛し、岩に縛り付けて海の魔物にアンドロメダを食わせようとするも、そこに通りがかるペルセウス。ペルセウスは、メデューサ退治でたまたまここを通りかかり、持っていたメデューサの首で海の魔物を石に変えアンドロメダを助けた。西洋絵画でもめっちゃ観る神話。
日野さん「で、幸せに暮らすかと思ったら、そうでもなくて、仲違いしてしまい『ああ、太陽が照っていた時もあったのに、今では曇だ』みたいに嘆くって言う歌です。」（これ、館の主がハルマゲドンテーマの時に唄ったんだろうか？）
やはり失恋っぽい歌なので、悲しげではあった。嘆いてるのが、ペルセウスってコトよね？
ヴィヴァルディ“Domine Deus”-Gloria in D,RV589〜グローリアより神なる主、天の王者 「神様万歳！」な歌。グローリアだしね。これは力強い感じがしたかな。神を讃える歌だしな。館の主が神様万歳のテーマを出したが、「これとか合ってますね。」と。
モーツァルト ヴァイオリンソナタK.454 変ロ長調。モーツァルトの楽曲は全部美しいが、3番目が特に美しいと。天才モーツァルトが、28歳の時、1人の女性（ヴァイオリンニストだと思った）の為に書いた曲。この曲の初披露の時、（皇帝の前で披露と言っていたかな？）女性の方の楽譜は出来ていたのだが、モーツァルトの方の楽譜が出来ていなかった。真っ白な紙を譜面台に置いて、さも、楽譜があるようにモーツァルトはピアノを弾いたらしい。確か、モーツァルトって、音楽（楽譜）が全部頭の中にあったから、楽譜を書く時も、手直ししないで一気に書いた…という話を何かで読んだ。なので、楽譜がなくても弾けたんだね。頭の中にあるから。山口さん「私は、楽譜ありで弾きますが。」
優雅で華麗なモーツァルト。
テレマン TVWV7:15 ich hebe meine Augen auf zu den Bergen〜目を上げて私は山々を仰ぐ
当時、テレマンは大先生で、大テレマンと呼ばれるくらい尊敬された有名作曲家。バッハもテレマンに憧れ「僕もいつか、テレマンのような作曲家になりたい。」と言っていたそうな。日野さん「それが、今では逆転してしまうとは。」（そうだよねぇ。でも、画家でもそれ、結構あるある。師匠のペルジーノより、弟子のラファエロの方が今はメジャーだもん（私ゃ、ペルジーノの絵好きだが）。）
私はバロック音楽って、甘美でエロくて好きなのですが、これも、そう思ったな。どこか甘美。そして、恰好良い曲だった。
アンコール。シューベルト アン・ディ・ムジーク
コンサートのタイトルになっている。歌が入り、山口さんは「これが、本当のアン・ディ・ムジークです。」と。本来ソプラノの歌なのだが、今日は原曲キーのまま唄うと言ったら、日野さんが「でも、実は後半（第2部）は、全部ソプラノなんですよ。」と。声を変えなきゃいけないから、本当は大変らしい(^_^;)。（日野さんは本来はメゾソプラノ）
ヘンデル オラトリオ
カンタータで、ヘンデル最後の作品らしい。これも甘やかだったな。私はヘンデルやバッハの甘やかな感じが好きだ。
前田さんは来週、自分のコンサートがあるのだが、ゲストに日野さんも山口さんも出るので「このユニットが観たい方は、来て下さい。もう来週なんですが…。」と。
そこでは、前田さんが大好きなシューマンをやるそうな。普段あまりやらない珍しい曲もやるらしい。
前半シューベルト、後半バロックの面白い構成でした。アンコールもバロックとシューベルトになってたしね。
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