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2018年06月30日18:45

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愛とお金は独立の事象にすぎないのでは

「愛もお金で買える」と断言できる理由
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=77&from=diary&id=5177800

 記事中の章立てにあるように、「愛とお金は同列の概念」ならば、お金のある家庭ほど仲睦まじくなければならないけれど、実際には豊かとはいえなくても和やかな家庭はあるだろうし、高収入なのに冷めきった関係もあるだろう。

 低収入の方が離婚率が高いというのは、まあ、そうかなと思うけれども、お金があればトラブルに対する耐性が高いというだけのことであって、それと愛の多寡の関係を論ずるのはせっかちすぎる気がする。
 しかも、締めの一文、

もしご主人が、「貧乏でも家族がいつも一緒ならいいよね」と会社に辞表を出して無職になって帰ってきたら、「あなた、ステキ!」と喜んでくれる奥様はいるでしょうか。

 に至っては、そもそも収入がなければ、愛もその他もなにもかもへったくれもないわけで、特殊すぎる状況を設定してドヤ顔されても、なんだかなとしか思えない。

 つまるところ、愛とお金の間になんらかの強い相関がなければならないとする前提に、根本的な無理がある。
 「愛はお金で買えない」が偏見なら、それをひっくり返しただけの「愛はお金で買える」も別の偏見でしかない。世の中を見回してみれば、愛とお金の間には実にさまざまな対応のあることに、気づくはずである。

 この記事の筆者がなんでこんな無理筋を頑張って押し通そうとしているのか、リンク先に飛んでみると、彼は投資コンサルタントなのであった。

 世の中、「お金儲けしているのは汚いやつらだ」という偏見はたしかにある。ズルいことをしているから、儲かっているのだというわけだ。この人としては、そういう風潮に物申したかったのではないだろうか。

 それにしたって、「お金儲けは汚いことや恥ずべきことではありません」ぐらいでよかったはずである。もちろん、そんなことは一般論すぎて、世間の興味を引きにくい。だから、あえてキャッチーな見出しにするべく、極論に振り切ったのかもしれない。

 しかし、過ぎたるは及ばざるがごとしである。これでは、「投資コンサルトって、やっぱり、クリスマス・キャロルのスクルージ(改心前)みたく金の亡者じみた物言いをしちゃうんだな」という新たな偏見を生むことにしかなっていないと思う。

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