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2018年05月22日21:44

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映画「仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判」

一昨日の日曜レイトショー、梅田ブルク7で鑑賞。
動画配信で一躍注目を集めたライダー作品の劇場版にして完結編。

「仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判」

残るアマゾンはあと2体?
その1体である水澤悠は黒崎率いる駆除班に追われていた。
悠を庇おうとした美月と共に負傷しながらも助けてくれたのは森の洋館に住む少年少女たち。
御堂という男の元で、身寄りの無い少年少女は里親に引き取られていくのだが…
さらにその洋館の地下には、何故か鷹山仁が監禁されていたのだった。


第1シーズン、第2シーズンとこの感想日記でも最後までレビューするほど、
私には久々に好評なライダー作品だったアマゾンズ。
勿論、あの昭和アマゾンを受け継ぐ過激な血まみれ残酷描写。
しかし、驚いたのは今回の映画、R指定だろうと思ったら意外や意外G指定?だった。
子供でも鑑賞できます。
それなので観る前は描写がソフトになってしまうのか?
な不安があったら、全く描写はグロ全開で過激だった。
私の子供の頃は、普通にグロいホラー映画でも入場出来たからいいけど、
今回は描写と言うより、子供には理解出来るのだろうかと思う内容でもあると思う。

【注意】ここからネタバレあり






































今回は勿論、予告編もネタバレも一切知らずに鑑賞。
ただ一つだけ、大きな不安要素があったのも気がかりだったが、
それは脚本が小林靖子ではない。
何故か本編では一切関りの無い高橋悠也だった。
靖子さんだからこそ、築き上げたアマゾンズの世界観なのにこれは一体何故??
(一応、監修では参加してはいる)

第2シーズンラストで橘局長が、
「シグマプロジェクトを再開する!」
と言って終わったものだから、その続きだろうと思ってたら、
全く違った。

内容的には、突っ込み所があるし、何故に?それに。
人類の食糧難の危機のために、アマゾンを家畜にして人間の食料に。
この突発的な設定に驚く。
1シーズンで、人肉ハンバーグのアマゾンレストランがあったからその逆手を狙ったかのような感じもするが、
この設定自体に突っ込み所が。
アマゾン肉のステーキを食べる客が、いかにも富裕層な連中ばかり。
食糧難どころか、アマゾンの肉ってどうなんだろう?物珍しさ半分な感じだ。
そもそもアマゾン肉を人間が食べるとアマゾン化するのでは?
一応、草食アマゾンとの事だが、この連中も結局は暴走して人を食おうとするし。
それにアマゾンを調理する連中も、途中で本性を現したらどうするの?
と思ったら、本当に返り討ちにされる始末。
この設定を持ってくるのに非常に無理があるし、荒が多い脚本だった。

その草食アマゾンが作られていたのは、洋館に監禁されていた鷹山仁からのアマゾン細胞だった。
何故に仁さんがそこにいるの?


結局、これはアマゾンズの完結編ではない。
例えたら、アマゾンズ番外編かアマゾンズ第3シーズンをダイジェストに見せられた感じ。
なので、脚本に荒が多いのも当然である。

ただ、見方を変えれば、
鷹山仁の最後を描く完結編として捉えた方がいいかも。
彼の物語はこれで終わった。
1シーズンも2シーズンも、思い返せばアマゾンを生み出すきっかけにもなった、
鷹山仁の罪滅ぼし。
そんな物語として見てる。

その方面で捉えたらそんなに悪くは無い。
思うんだけど結局、全編最後まで小林脚本ではない事もあり、
ハードルを下げて鑑賞した割には結構面白く拝見した。
アマゾンズの続編である完結編としてなら疑問点が残るが、
久々にこんな殺るか殺られるか、完全に敵を倒す(敵をぶっ殺す)
すなわち、


「敵を倒すカタルシス」


本来の仮面ライダーにあるべき姿が見れたのは大いに嬉しい。
脚本より、役者陣が本当に頑張ったと思う。
石田監督の演出も大いにある(一部アレ?と思うところはあるが)

水澤悠/アマゾンオメガ役の藤田富。
2シーズンでは話の視点が千翼になってたが、今回は本来の主役である悠の視点で描くのが良い。
人間とアマゾン両方を守ろうとする非常に難しいキャラ位置だけど最後まで貫いたのは良かったです。

鷹山仁/アマゾンアルファ役の谷口賢志
やはり、いつもそうだけど谷口さんが出るとその演技といいオーラが凄い。
アマゾンを作ってしまった罪滅ぼし、アマゾンを全て殺すのが目的だった仁は実の息子にも手を掛けようとしたが、最後は自ら死を望んだと思う。
最後のラストバトル、オメガvsアルファからそれを感じ取られた。

御堂英之助/アマゾンネオアルファ役の姜暢雄
この方といえば、ハリケンジャーのクワガライジャーでヒーローを演じてた。
ライダーではキバのホースファンガイアを演じた悪役がはまっていた。
私的には悪役顔なんですね。
今回はその憎たらしいほどの悪役ぶりが最高だった。

その彼が変身するアマゾンネオアルファ。
悪のライダーである。
武器がチェーンソーガトリング銃、この凶悪な武器が凄かった。
変身する御堂は自身を人間だと言う。
これは人間が装着して変身するライダーなのか?
そんな人間だろうと、ぶち殺すアマゾンアルファが凄かった。

アルファvsネオアルファの戦闘が凄まじい。
アルファがチェーンソーで切られながらも、ネオアルファの腹を貫通して倒すとは。
この戦いが特に印象に残る

今回の映画、
アマゾンである新規の怪人が6体も登場する。
やっぱりね、ライダーには怪人を出すべきだよ。
デザインもバラエティに溢れれて良かったし。

エンドクレジットに流れる主題歌EAT KILL ALLがカッコイイ♪
アマゾンズは1と2シーズンも主題歌は好きだけど、今回の新曲もまさに好みだ。
小林太郎とNoBのツインボーカル。
NoBこと山田信夫さんは、MAKE-UPとGRAND PRIXの時からファンなんでもあります。

それに、ラストは戦いを終えた悠が1人、バイクで去って行くのが、
ライダーらしくて好きだわ!
このラストの締めで良かったと思った方。


この映画、アマゾンズの完結編としたら疑問点が残るのは確か。
やはり、小林靖子が脚本を書いて欲しかった。
今回の不満点はまさにそこだった。
そういえば、千翼とイユの事、セリフ等で全く触れていないのもどうか?と思う。
何か第2シーズンが無かったような感じもした。

ただ、それを除けば役者陣の熱演や戦闘シーンは面白かった。
最近のライダー映画を思えば、まだ上出来の部類と思う。
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