■山行概要
◆【三浦半島】
二子山(上の山/208m)
◆2018/2/5(月)、晴れ、気温/結構寒い、風/かなり強い、全備重量12.0kg
◆所要時間6:00(コースタイム3:45)、累積標高差227m、歩行距離10.4km
◆9:00/京急「新逗子」駅(標高6m)着⇒9:55/森戸林道入口ゲート(ウェアリング調整
のためここで10:15まで小休止)⇒10:50/二子山分岐(森戸林道終点)⇒11:25/二子山
(標高208m)登頂(ここで11:50まで小休止)⇒12:15/南郷上ノ山公園に一旦下山(ここ
で12:25までトイレ休憩)⇒12:30/登山道中腹まで戻る(ここで13:50までお昼休憩)
⇒15:00/新逗子駅に帰還
三浦アルプスに行ってきましたよ。
所謂「ご当地アルプス」ってやつです。子供の頃よく家族でこの近辺はハイキングに行ったりしたのです。鎌倉界隈が多くて、朝比奈の切通しとか鷹取山とか。詳細は思い出せないのですが、弘明寺がゴールのルートとかもあったなあ。ただ三浦アルプスは未踏だったのは確か。何せ家から近い。横浜に住んでいて山やってるのに、今まで一度も行ったことが無いのが不思議なくらいです。アクセスの良い高尾エリアや奥多摩だって片道1時間半〜2時間はかかる。しかし三浦アルプスならどのルートを取っても片道1時間弱。横浜駅からなら40分というアクセスの良さ。
さて、少し遡って長文駄文「なぜ行くのか」シリーズです。
実は2月の一週目は平日に休みを取ってまして、家族でスキー旅行に行く予定だったのです。行先は白馬エリア、まあスキー場で言うと白馬コルチナですね。月・火、と休みを入れて4連休、土曜からの二泊三日を予定しておりました。なぜこの時期かと言うと、子供の学校が受験で休みになるため。普段の休みだと部活とか、かみさんも土曜出勤がデフォルトなので中々家族揃って出かけることが出来ない。ってことで昨年秋くらいから計画・予定をしておりました。
が、しかし！
前の週の火曜日にかみさんがインフルエンザに罹患！流行りのB型でした。幸い予防接種のおかげ症状は軽かったのですがそこは医療関係者。5日間の外部非接触を守るとのこと。それじゃあ微妙にスキー行けないんじゃね？まあ最悪娘氏と二人で行くかなあ、なんてぼやいていたら週末金曜日の16時過ぎ、かみさんから
「娘氏発熱39度！医者行ったらインフルB型だった！」
との連絡が！
これはもう無理！どう考えても無理でしょ。速攻キャンセルの手続きをするが何せ前日の夕方。今回往復の新幹線やバス、宿、リフト代など、全てセットプランで予約をしていたので、たぶんキャンセル料半額以上は取られるんじゃね？大人3人分の料金なので、あーそうですか、と受け流せる金額じゃないはず(予約関連は全てかみさんがやっていたので、正確な金額は実はこの日記を書いてる現在でもよくわからない）。
いやー、参った参った！マジで参りましたよ。週末の夕方でこの日は上司も退社済みにつき、今から休暇の変更申請も出来ない。貴重な有給の無駄使い確定。二人とも外出出来ないので、基本買い出しとご飯の支度は自分が担当。とは言え、家庭内感染のリスクを減らすため用のない時間帯は極力外に居ろとの指示。まあもし発症が1日遅れていたら、なんて考えると逆に良かったのかも知れんね、とポジティブシンキング。子供と二人で出かけて現地で発熱して帰って来れない、なんて状況よりは遥かにましだもの。と自分で自分に言い聞かせ、家の近所にHGさん呼んでビリヤードに行ったり、昔の保育園のパパ友と久々に飲みに行ったりして土日は終了。でも月曜・火曜はみんな仕事だし、さて一人でどうしましょう・・・。
折角の休みなので一人で山に行きたいところですが、夕方には買い物行ってご飯の支度をしたりしないと行けない。朝ごはんの支度もあるから、いつもみたいに4時台に家を出なきゃいけないような場所は不可。超近場でどこか良い場所はないだろうか？
「あ、閃いた！なるほどなるほど！わたくし！なるほど！」
で、未踏の三浦アルプスを縦走してみようと思い立ったわけです。
弟君が、3度行っていて、詳細のレポートを上げている
これ↓
http://ilovewhisky.naturum.ne.jp/e3039216.html
とか
これ↓
http://ilovewhisky.naturum.ne.jp/e2663025.html
のでその内容を参考にして日曜日の夜、速攻で計画を立てる。困ったのは山岳地図がないってこと。仕方無いので京急が出してるトレッキングマップを印刷する。が、地形図じゃないのでイマイチ不安。取り合えず冒険はやめよう、と弟君と同じコースを往くことに。新逗子からスタート、二子山⇒馬頭観音を回って乳頭山へ、そこから畠山⇒塚山公園経由で安針塚に降りる三浦半島横断ルート。
三浦半島を徒歩で横断！
おお、何かカッコよくね？厳冬期三浦アルプス単独縦走！いいじゃんいんじゃん！
でも横断なのに縦走って何か変。ま、いっか。所要時間は6時間もあれば十分とのことなので、30リッターのザックを山飯仕様でパッキングする。8時に家出て16時には帰宅する感じです。
さて、月曜日当日。朝はいつもの出勤時間より30分くらい遅い感じで家を出る。しかし乗る電車は逆方向。平日の朝なので当然のことながら下り電車は空いている。平日の出勤時間に逆方向の電車に乗って山へ向かうというこの背徳感が何とも言えません。そのせいかわかりませんが、電車内で鼻血が出てしまうという。
新逗子には予定通り9時ちょっと前に到着(鼻血は止まった)。なんちゃってマップを見ながら即歩き出す。車道歩きが結構長そうだ。車道を外れ、登山口に向かう辺りからなんちゃってマップでは良くわからなくなって来た。民家の路地の詳細とかは地図からは読み取れない。右折ヶ所がわからず直進したら再び車道に出てしまった。
このまま車道に出ても、二子山周回コースを逆回りで行けるので問題は無いのだが、当初の予定の登山口を探しに引き返す。多分この辺じゃねえか？と目星を付けていた路地を曲がる。目印にしたのは川。小さな川の右側にそって民家の間を抜けて行く。程なくして舗装が途切れ、土の道になった。直進するとゲートが！何とか辿り着けた。駅からここまで1時間弱。ここに来てようやっと靴紐を締める。暑くなってきたのでウェアリング調整。「イノシシ注意」の看板にビクビクしながら山へと入って行く。平日だけに途中遭遇したのは後ろから追い越していったトレランの人一人だけ。
しばらくは気持ちの良い平地歩き。途中高速道路の高架下を潜るが、まさか道路の下の谷底に登山道があるとはねえ。それにしても2月だと言うのにこの樹木の茂り具合と来たら信じられん！これ、真夏に来たら虫とかも含めてヤバいんｼﾞｬﾏｲｶ？これは冬限定のルートっすよ！ほどなくして少し開けた場所に到着。二子山へのルート分岐がある。事前情報によるとここからは沢の中を遡行するルートになるようだ。沢に降りると何やらお腹がゴロゴロしてきた！
「ぐぬぬっ、これはイカン！」
11月の丹沢表尾根の山行を思い出した。でも前回は帰路、今回は往路でまだどこのピークにも辿り着いていない。ルートは不明瞭でトラロープで側面を登ったり降りたり右岸と左岸を渡渉しながら行ったり来たりで中々前に進まない。お腹の具合はどんどん悪くなっていく。前回は魚雷だったが、今回はどう考えても液体な感じがする。少しでも気を緩めると漏れ出てしまうかも知れない。誰も居ないし、沢の中で雉打ちしてしまうか？何度も考えが頭をよぎる。しかし足場は不安定で荷物を置けるドライエリアが全くない。とにかく一刻も早くここを抜けないと！
うなぎ淵分岐の標識が出てきた。左に入ると一気に傾斜がきつくなる。たかだか標高200mの山だが、ほぼ海抜0mから登るので中々に侮れない。野鳥が沢山いるようで、茂みの中は常にどこかしらがガサゴソしている。すると背中の右側斜面の上からドタドタと明らかに鳥サイズでは無い音が降りてくる。
「ヤバい！イノシシだ！」
以前雲取山で急斜面をイノシシの親子連れ3匹が物凄い勢いで駆け下りて来て、目の前を通り過ぎて行ったことがあるのだが、その時の経験からこれはイノシシだと確信した。おそらく登山道を横切ってそのまま下に行くと思われたが、怖くなって登山道を走ってしまった。周回ルートに入る林道「砲台道」に出た。ここでようやく落ち着き、走るのを止める。気づけばお腹のゴロゴロは収まっていた。分岐を左に折れ、山道を登って行く。電波塔らしき物が見えて来た。左の階段を上がると二子山の山頂に到着。展望台があるので登って記念撮影。したらまたお腹がゴロゴロしてきた。
ここは地元の人が散歩で来る場所みたいで、山頂には結構人がいる(全員老人)。とてもここで雉打ちは無理だ。ちなみにトイレは無い。さあ、どうするか？この先のルートにトイレは無い。お昼もまだ食べていない。食べたら更に悪いことになるんじゃないか？ゴールの安針塚までもつか？無理か？などなど考えながら来た道を戻るが、一向にゴロゴロが収まらない。液体を筋力だけで押さえているので、当然の事ながらスピードが出ない。
「むりぽ！」
決断を下す。これは無理、無理だよ！本来はこの後、馬頭観音に向かうつもりだったが、分岐を右折して戻らず直進、簡易マップ上唯一トイレマークのある南郷上ノ山公園に進路を変える。公園に入ると下りはコンクリートの舗装路。予想はしていたが山中のトイレではなく、完全に下山して公園内にあるトイレだった。お尻をキュッと締めながらヨチヨチ歩きでトイレに向かう。幸い先客は居ないようだ。非常事態につき、荷物は全てトイレの建物の外にほっぽり投げる。何とか間に合った。よかったー！今思えば最初のルートミスの際に逆ルートでそのまま進んでいれば、もっと早い段階でこのトイレに出くわしたのだ。そうすればそのまま予定通りのルートで先へ進めたのに。失敗した！
それにしても、もう下山しちゃったよ、山飯どうすんだよ！ってことでお腹がスッキリしたので再び山を登り返す。途中よさげなベンチとテーブルがあったので、山飯タイムに。午前中は無風で過ごしやすかったのに、午後になったら気温がどんどん下がり始め風が強くなってきた。樹林帯の中の休憩場所なのにこの風はヤバイ。上行ったらもっと吹いてるかも知れんね。なんだかんだでまったりすること約1時間半。寒くてじっとしていられなくなったので、撤収開始。再び公園のトイレまで下山する。そこからは駅まで延々と舗装路歩き。新逗子駅には予定通り15時ちょうどに到着。今回全行程中の三分の二くらいが舗装路歩きだったんじゃないか？
まあう〇このせいで途中撤退を余儀なくされるも、一応三浦アルプスの基本コースとされる二子山周回ルートを行けたので良しとするか。とにかく家から近いからね、また時間のある時にサクッと行ってみたいと思います。次はちゃんと三浦半島を横断したいなあ。
■写真解説
�‘鷸匯海了劃困砲△訶庫沼罎任后�
�△修療庫沼罎�らの景色。海ですなあ。
��今回の山飯は某漫画でお馴染みの「明太子とツナのパスタ」です。山飯仕様のパッキングで行ったので、EPIのレギュラーサイズのPowerPlus缶にフリーライトパワーチャージャー、ウインドスクリーンと防風防寒対策はバッチリ！だったのですが、流石に山フライパンで直にお湯を沸かそうとしたら、風と気温で全然ダメでした。おかげでパスタはアルデンテどころか伸びたうどんみたいになってしまった。やはりコッヘルでお湯を沸騰させてちゃんと茹でないといかんね。まあ気温と風次第ってことです。
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