ニューロティカ・あっちゃんトークショー

全国都市緑化はちおうじフェアでは色んなイベントも行われているのですが、『ニューロティカ・あっちゃんトークショー』に行きました。


これ、予定表に、“あっちゃん”と書いてあるのが可笑しくて。“アツシ”ではなく“あっちゃん”と書いてある。でも、そうなんだよね。あっちゃんはあっちゃんだもんね。
ニューロティカファンのパンクスさんもちらほら見かけた。

ゲストに、高尾ポテト（お菓子）の常務（村上さんというらしい）が来た。司会進行にスマイリーさん（よね？）。

この常務とあっちゃんが飲み友達らしく、飲み会の場で聴いた話が凄く良くて、この緑化というテーマにも合っていたので、今回話して貰おう・・というコトになったらしい。
確かに興味深い話しだった。主はこれからの森（人工林）のあり方と、その人工林での子供キャンプの話だったんだケド。

まず、日本は森の国。国土の７割が森なんだそうな。あっちゃん「そうだよね。ツアーで車で走ってても、ずっと森を走ってるよ。」
しかし、そのうちの４割が人工林。杉や檜が植わっている。これは、昔は、杉や檜に価値があり、高値で売れたので、隙があると、山持ってる人は杉や檜を植えていたから・・らしい。現在は、安い輸入の木材に押されてしまい、10年くらい前からは、ほぼ、外国産の木材になってしまってる。
でも、人工的に植えた杉や檜は育って行く。

杉や檜のような針葉樹は、葉が上に伸びるケド、根っこも同じように下に掘るように縦に伸びで行く。つまり根っこが横に広がらない。常務「なので、土砂災害が起こりやすいんです。」　横に根が張る木がなくなってしまったので、ズルンって地面が滑っちゃうんだって。

しかも、この人工林は、一見豊かに見えるも、杉や檜が日光を遮り、山の中に入ると薄暗く、他の植物が育っていない。常務「森の砂漠化が進んでいる。」
そこで、木の皮を剥いて、立ち枯れさせる・・というコトをやる。立ち枯れると日光が入るスペースが出来、日が当たり、他の植物等が生える。常務「どんぐりなどもあるので、広葉樹も生えてくるようになるんです。広葉樹・・・桜やかえでなどは、やはり枝と同じ、根っこも横に広がるんです。針葉樹の根と広葉樹の根が結び付くと、とても強固な地盤になる。」
立ち枯れた木材は枯れているので軽くなるので、切り倒した後も運びやすくなるらしい。それを売る・・と。

高尾ポテトの常務は、『森と踊る』という団体（会社？）を立ち上げて、子供達にこの立ち枯れ作業体験（ようは林業体験）をさせているんだそうな。小学生が対象でキャンプをしながら、この立ち枯れ作業もする。
あっちゃん「俺も参加したい！」　常務「・・・対象が小学生までなんで。」　あっちゃん「中身は小学生だから。」　常務苦笑（笑）。常務「来て下されば、楽しかったとは思うんですが。」　スマイリーさん「主に夜がですよね？」（笑）
子供達は、色んな学校から抽選で選ばれた30名ほど。最初は皆は友達ではないので、ちょっとよそよそしい感じ。でも、作業を通じてどんどん絆が生まれ、最後は友達になって「また来たい！」と言うようになると。

常務曰く。「小さい怪我はするかも知れないけれど、決して大きな怪我はさせないから。」と言って子供を預かったそうな。
親から解放されたというのもあるらしく、子供は山の中を駆け回って遊び、一晩中起きて皆で話したりしていたそうな。
木のスプーン作りをしたらしいのだが、常務「ナイフで指をグッサリやった子も５人くらいいたんです。」　でも、こっちが「続けられるのかな？」と心配するより早く、子供は泣きもしないし、包帯を指に巻いて「続きをやりたい！」と、再びスプーンを作っていくと。作ったスプーンで、キャンプでカレーを食べたりする。「スプーンがこんなに大きな物とは思わなかった。」や、「木のスプーンを見たコトあるケド、こうやって作ってると分かった。」と子供達は言っていたと。

常務「でも、お叱りも受けて。子供達が何をやっているかライブ配信して欲しいって声もあって。」　あっちゃん「え？何それ？」　何でも最近は、遠足などでも、ライブ配信で、子供が今何をやっているかが分かるようになっている・・と（親のスマホやＰＣに子供達の映像が配信されるらしい）。　あっちゃん「・・・気持ち悪い。それ、気持ち悪くない？子供とは言え、プライバシーの侵害じゃないの？」　常務「でも、今は、そうなんですって。」　あっちゃん「俺が子供だったら、それは嫌だ。」　スマイリーさん「あっちゃん、逆にずっと、カメラの前で何かやってそう。」　あっちゃん「あぁ、ずっとこう（Ｗピース）してそうだよね（笑）。」
へぇ〜。最近はそんなコトもあるのかぁ。まぁ、変な事件も多いから親も心配なのだろうが、私が子供だったら親に監視されてるみたいでちょっと嫌だなぁ。

で、この企画はずっと続くのかと思ったら、今年1度きりなんだそうで。あっちゃん「え！？何で？」　常務「大変なんです・・・。」　何でも、今年限りの助成金って言うのがあり（市制100周年の助成金？）、それを使い参加費用を激安の1万円に押さえたのだが、今後は助成金もなしだし、色んな準備等も大変だして、今年だけの企画になってしまったと。
あっちゃん「ええ〜！大変とかあるとしても、でも、お金があれば出来るってコト？」　常務「まぁ。」　だったらあっちゃんが会社を興して、そういう事業をやれば良いんじゃないか？という話になり、あっちゃん「森と踊ろうって名前にする」（名前をパクる・笑）。

因みに。この立ち枯れの事業。現在、林業従事者が減り、なかなか出来ないらしく、あっちゃん「それって国がお金出してやってくれたりしないの？」　常務「それをやってくれれば有難いんですケド。」（そこまで手が回らないのが実情らしい）

常務曰く、前述、日本は４割が人工林と言っていたが、多摩地区に限ると６割が人工林なんだそうです。へえぇ〜。緑が多いって言っても人工林が殆どなんだね。
その人工林にした過去を否定するのではなく、それを受け取って、未来に繋げる作業がしたいと。
常務「その（立ち枯れ）作業で、リスが森に戻ってきたり、そういうコトも起こっていますし。」

あと、日本の杉って日本の固有種らしい。似たような種類の物はあるが、日本のあの杉は日本にしかないらしい。檜や杉は昔から日本人が使っている木材でもある。
檜だったかなぁ。日本の檜は、今問題になっているハウスシックを起こす科学物質を吸い込む量が他の木材より２倍高いらしい。檜の香りはリラックス効果もある。常務「でも、檜自体は別に、人間の為にそうなっているワケではないんですケドね。」（ようは、虫対策とか、外敵から身を守る為の物だもんね。それを人間が利用している）
常務は、自然はそれでも、元ある姿に戻そうとしているので、それに手を加えるのはいけないのかな「立ち枯れ作業もいらないかも・・」と思うコトもあるそうな。

このシックハウスの話の時、あっちゃんが「石炭？ほら、家に置いておくと、脱臭効果があるやつ、石炭？炭？」と言っていた。おそらく、竹炭じゃないかと・・・(^_^;)。でも、そうだよね、脱臭作用あるね。木炭にもあるかな？

檜の成長の話も面白かった。切ってから1000年くらいたつと1番固くなって、そこからまた柔らかくなっていく・・と言っていたような。へぇ〜。

この緑化フェアのメイン会場は、陸上競技場を潰して現在ガーデンにしてるのですが。常務「この陸上競技場って、大正時代に出来ていて、日本でも、３番目だかに古く作られた競技場で歴史があるんですって。」　でも、改修工事をしてこなかったから、現在の仕様には段々合わなくなってきた。で、やっと「改修工事をしましょう」というコトになった。その時、たまたまこの緑化フェアの企画があったので、それならば・・とこの場所を潰して会場したらしい。常務「僕も最初、終わった後、これ、全部壊しちゃうんでしょ？やっぱりお役所仕事だな・・って思っていたら、そういう事情があったそうです。きちんと市も考えているんですね。」　あっちゃん「良く、そんなコト知ってるねぇ。」　常務「僕も、一昨日それ、知ったんですケド（苦笑）。」

でも、全部壊すのではなく、一部残せないか？という相談を今しているそうな。例えば、芝生部分は残せないか？とか。（トラックは元に戻さないと駄目でしょうけれど）　常務「八王子って、大きな公園があっても、フードがあるところってあまりないでしょ？だから、フードショップもそのままに出来ないか？とか。」　あっちゃん「確かに食べるところないね。」　ようは市民が集まれる場所が欲しいと。逆に、そういう公園は都心の方に多いんだそうな。日比谷公園とか井の頭公園とか。

そういう署名運動もしています・・と。

面白い内容でした。内容が良かったので、あっちゃん「映像に撮っておいて、ＤＶＤ化すれば良かった。」　それを市長とか偉いサンに観て欲しかったと。

この後、告知があり、12月３日に、『ポカポカフェスタ』というイベントを狭間でやると。ニューロティカも出るらしいのだが（というか、主催なのかな？）、アートから、大道芸から、演歌歌手から、８種類くらい色んなジャンルの人達が来て、子供からお年寄りまで楽しめる様なものにすると。あっちゃん「フェスにしちゃうとバンドばかりになっちゃって、若い人しか来ないかな？と思ったから、こういう形態にしました。当日は芸人も来るの。まちゃまちゃとか、２丁拳銃も来る。僕の政治力（人脈の意）をフルに使って。」（この後、某有名芸人の名前をポロっと言ってしまい）「・・・も来る。今日決まった。」　スマイリーさん「あれ？それって（ＨＰに）載ってる？言って平気なの？」　あっちゃん「あ・・・まだ、言ったらダメなやつだった！」(^_^;)　JUN SKY WALKER(S)も出るらしいのだが、スマイリーさん「ジュンスカ、これが今年初のライブらしいよ。」　あっちゃん「初のライブが無料ライブって・・・」（このフェスタは入場が無料なので、基本、無料で全て観られるらしい）
高尾ポテトもこのフェスタでは出店するらしい。
常務「本店に来ると、出来立ての高尾ポテトも食べられます。あと、作りたくなったら、是非どうぞ。アルバイト、パート、契約社員を常に募集しています。」

ポカポカフェスタには、子供やお年寄りも来るのに、ニューロティカはパンクやるのか？の問いに、あっちゃん「おじいちゃんやおばあちゃんがパンクロック聴いてるの！（笑）面白いよね。子供にも聴かせる！初期衝動がどういうモノか教えてやるぜ！」　
あと、八王子で活躍中の演歌歌手が出るので、その人と何かやろうとも言っていた。演歌とパンクの融合だろうか？

最後。あっちゃんからの告知「僕、1週間後、誕生日です！・・・いや、最後は、これくらいの笑いで締めようかと。ちょうど良い笑いの量だった（笑）。」

こんな感じでした。
面白いトークイベントでした。途中、ゲストの常務の方がものを知っており、スマイリーさんが「ゲストですよね？ゲストの方が、良く知ってるんですケド。」と言っていたのが可笑しかった。

あと、都心で養蜂をやってるという話題になった時、あっちゃん「俺もやりたいの、養蜂。」　スマイリーさん「何処で？」　あっちゃん「屋上。ふじや（あっちゃんの実家のお菓子屋さん）の屋上で。」　お菓子屋さんだから、はちみつ売ってても丁度良いんじゃないか？とのコト（笑）。

オマケ。会場内の様子。

『懐かしい景を今あなたに・・・』　色んな作庭がしてあり、これは東京都知事賞をとったもの。


『ＧＡＲＤＥＶＩＮＧ　森と恵みと暮す庭』　これは日本造園建設業協会会長賞　グリーンウォールが美しかった。


『一人だけの贅沢』　お風呂と庭を一体化したもの。遠近法の効果を生かし、奥に広がる庭にしており、狭いスペースでも作庭ＯＫ。


道の脇にあるガーデン

　
スタジアムアートガーデン　チョコレートコスモス（よね？）もあった。