今年の音楽鑑賞の課題は、ハイドンの交響曲全曲を制覇しようとの意気込みで取り込んでいます。
小学校５〜６年時、音楽教室で音楽の鑑賞時間に、交響曲第１０１番「時計」とか、第９４番「驚愕」の第２楽章の有名なメロディーを聞いたことがハイドンを聞く切っ掛けになりました。
中学生時、ＮＨＫラジオ放送の「１００万人の英語」でのテーマ曲がこの「時計」のメロディーであり、この曲を聞くたびに、受験時代を思い出します。
バッハやモーツアルト、ベートーヴェンと比較して、ハイドンに関した図書文献は意外と少ないです。
第４５番「告別」、第１００番「軍隊」、第１０４番「ロンドン」等々、超有名な作品解説の図書は多くありましたが、全１０６曲を解説した参考文献は見当たりませんでした。
２か月前、季刊誌「礼拝と音楽」（第１７４号）を銀座・教文館へ購入に行った時、銀座の山野楽器３階の図書売り場で、下記の図書が目に留まりました。
タイトル：「ハイドン１０６の交響曲を聴く」
著者：井上 太郎
発行者：神田 明
発行所：�蟒媾�社
初版第１版発行：２００９年５月３１日
図書を開いて感じたことは、平易に見易く、理系人の思考法で記述された観を持ちました。
記述された内容は、私でも書けるぐらいの感じで、総譜（オーケストラ・フル・スコアー）とリンクされた診方が気に入りましたね。
本当に全１０６曲が解説されており、初めての経験です。
多分、本件図書が唯一全曲を解説した文献だと想います。
モーツアルトの音楽作品とハイドンの音楽作品の類似性とか、モーツアルトはハイドンの曲想からどのようにアレンジしたのか、作風が面白く描かれているのです。
音楽の授業では、ハイドンの交響曲は全１０４曲と習いましたが、種々の文献を診ると全１０８曲とあるのです。
区分け、呼び方は種々の文献やＣＤ全集により異なっています。
本件図書を診て、下記のことが判りました。
交響曲Ａは第１０７番に相当し、交響曲Ｂは第１０８番に相当していました。
第１０５番は協奏交響曲で、オイレンブルグのスコアーでは、オーボケン番号�機В隠娃気班充┐気譟▲�ーボエ、バスーン、バイオリン、チェロのためのシンフォニア・コンチャルタンテと表記されていました。
第１０６番は第１楽章のみ現存している曲でフィルハーモニア版には収録されていないとありました。
フィルハーモニア版は交響曲Ａ＆Ｂ、１〜１０４とあり、第８１番までの８巻（８冊）を所有しています。
第８２〜１０４番は既にドーヴァー版の大型スコアーがあり、小型版のフィルハーモニア版は購入しませんでした。
今年９月５日、古希（７０歳）を迎え、小型版のポケット・スコアーより、大型版の方がより音符（♪）の流れ、♪の構築性が見易くなってきました。
昭和５０年（１９７５年）から収集し始めた総譜（オーケストラ・フル・スコアー）は全３０００冊余りに達しましたが、小型ポケット・スコアー（スチューデント学生用）も多く、今後は大型スコアーにシフトしていこうと想っています。
最近、１曲１曲、音楽作品解説書を見ながら、総譜と照合しながら、ハイドンのシンフォニー全集を聴き楽しんでおります。
シンフォニー全集ＢＯＸも３種類あり、演奏法の違い、使用楽器の違い、オーケストラ配置等々の違いによる音の響き方を検証していますよ。
通奏低音（バッソコンティヌオ）の取り扱い方、古楽器と現代楽器の違い、対向配置とストコフスキー配置の違い、音の強弱、テンポの取り方、繰り返しの仕方、兎に角、指揮者・管弦楽団・演奏者によって、まちまちの解釈が面白いですね。
参考日記：
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1958645016&owner_id=19347649
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