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2017年08月24日15:52

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えんまの病気(江戸小話)

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地獄のえんまさまが、突然病気になりました。

地獄のお医者さまにみせましたが、えんまさまの病気はいっこうによくなりません。

えんまさまは、鬼なまはげたちをまくらの近くに呼び寄せて言いました。

王冠「地獄の医者では無理だから、しゃば(→人間の世界)の名医をつれてまいれ」

なまはげ「ははっ。かしこまりました」

しかし、どういう医者が名医なのかわかりません。

そこで鬼なまはげたちは、えんまさまに尋ねました。

なまはげ「あの、名医の見分け方を教えてください」するとえんまさまは、少し考えて、

王冠「うむ、名医の見分け方か。・・・おおっ、そうそう。下手な医者は多くの人間を死なせるから、間口(まぐち→家の出入り口)に幽霊おばけが多くいるはず。

その反対に幽霊おばけのいない医者が、上手な名医というものじゃexclamation

なまはげなまはげなまはげ「なるほどexclamationさすがはえんまさま拍手拍手拍手

そこで鬼なまはげたちは、人間の姿に化けると、しゃばに出かけていきました。

人間の姿に化けた鬼なまはげが医者をたずねると、どの医者の間口にも、幽霊おばけおばけおばけおばけうろうろしています。

なまはげ「これはいかんexclamation

表通りの医者は全てだめなので、鬼なまはげたちは、裏通りに行きました。

するとありがたいことに、幽霊おばけが一人もいない医者の家ホームがあります。

なまはげ「おおっ、これこそ一番の名医だろうexclamation

なまはげは中に入り、ちょうど来ていた客に声をかけました。

なまはげ「この家のお医者は、さぞかし名医であろうな?」

すると客は、首をかしげて答えます。


顔(口笛)「さあて、どうですかな。何しろ今日、開業オメデトウしたばかりですからな」






ちゃんちゃん









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