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2017年08月21日09:01

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朝茶事

夏の茶事は涼しい早朝に行う朝茶事とほぼ決まっているようですが、いよいよ今日は当日となりました。3時半前には起きて、準備。膝にもパットを仕込み、万全にして臨まなくちゃですね。着物を着るのもはやくなりましたよ。持ち物は夕べのうちから鞄に詰めてあります。準備万端!かな?

茶事は6時から始まりますが、5時前には隣町にある(アメリカでも1,2と言われるそうです)日本庭園、その名も箱根ガーデンに到着していたかと思います。日の出前ですからあたりは真っ暗。懐中電灯を忘れなくてよかった!

今日は、お客として参加しますが、お稽古茶事ですので、私も味噌汁のための白みそを細かく滑らかに小1時間すり鉢にすりこ木で練り上げるのをお手伝い。まさにスロークッキングの極み。心をこめてごりごり、ごしごし、、。これ、数人がかりで代わりばんこでやらないと大変です。味噌を練り上げた最終段階で出汁を加えますが、この部分、いつも先生に出汁を入れるのが早すぎるとお叱りを受けるところなので慎重に、、、。

6時になれば、エプロンをはずして、客に早変わり。曙のうすい光のなかを待合に進み、ご亭主と挨拶をかわし、露地を進んで蹲で身を清めてお茶室に。お炭、懐石、中立、お濃茶、お薄と滞りなくすすんでいきます。

私のお役目、ご亭主との問答も何とか、、、。お役も果たせました。ほっとします。こういうことの繰り返しで少しずつ身についていくのでしょう。とはいうものの忘れるのもはやいので、がっくりくるのもしばしばですが、ま、継続は力ということで、、、。

先生の心づくしの夏の涼味いっぱいのお道具の取り合わせに感嘆し、涼しさを演出したさっぱりと冷たいお料理に舌鼓を打った至福のひと時でした。

はい、膝ですね。申し訳なかったのですが、背に腹は代えられない、、、と座椅子を使わせていただきましたよ。これで、ずいぶん楽でした。

写真左:6時過ぎの待合から枝折戸をパチリ。  中:中立後の同じ場所 (だいぶ明るくなってきました。)右:蹲 後ろの灯篭は日本で36基つくられたという織部灯篭の一つが海を渡ってこちらに来ました。下にはマリヤ様と思しきものが彫られています。キリスト教弾圧の時代、この下の部分は地中に埋めてお茶室で茶会という名の祈祷会をしていたのではと伝えられています。利休の7人の高弟のうち5人まではクリスチャン殿様。織部もその一人でした。

カリフォルニアにありながら、本当に恵まれた場所でお稽古していると思います。ラッキーなことですね。

ちなみの話:今日は、お客だったし、昼からはごろんと昼寝もしたし、そんなに歩いた気がしないのに、夕方早い時間にFitbitで歩数が一万歩を超えていました。おかしなこともあるもんだな、「ついに壊したかな、」と思いきや、よくよく考えるに、腕にはめているFitbit、すりこぎの動きと一緒に歩数を刻んでいたようです。ピアノを弾いていても歩数にカウントされることもあると聞きますので、「きっとそのためだ!」と納得。壊れたというわけではなさそうで、ほっ。
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