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2017年08月17日13:24

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ラクサンポ11

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。

NPO事務所 数人、職員が居る。川口が入っている。
川口
「お疲れさまです。発達障害の自助会って、初めて参加したんだけど、人間関係が難しそうだね」

スタッフ女
「こんにちは。やっぱりそう思いますか。発達障害というと概念が広すぎて、一つにまとめるのはたいへんそうですね。理念は素晴らしいけど、なかなか続かないらしいわ」

スタッフ男
「来る人々も、発達障害って、本当にいろいろ居てさあ。困難さの格差がすごくある。中には逆恨みして、トラブルを起こす人々も居るらしい」

川口
「そんな感じの人々も居たな。せっかく仲間がまとまろうとしているのに、なんで足をひっぱるのかな」

スタッフ女
「甘いです。何人か集まれば、派閥ができるでしょ。NPOも、当事者グループも内部分裂でつぶれるらしいです」

川口
「そうかな。俺、甘かったのか。予備校や塾でも、講師同志、足を引っ張っていたからな。だけど、利益追求団体でないのに、どうして、そこまで」

スタッフ男
「川さん、人間の心理、わからないかな。集団になれば、いろんな考え方の人々が居る。意見が合わないと話をするのも嫌になるでしょ。発達障害だけじゃない。健常と言われている人々でも、同じですよ」

川口
「俺、人間関係に無頓着だったのかな。知らない間に仲間になったり、外されていたり、していたのを気づかなかったから」

スタッフ女
「そんな人々、発達障害者の中には多いですね」


 



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