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2017年08月05日00:07

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あの掛け声はどこへ?

ちょうど通勤客の多い時間にJRに乗って、日本もなかなかどうしてええ国やないかと思った、が、しかし。
ちょうど、サラリーマン風の人が多い時間で、電車の中も駅構内も、それっぽい人でいっぱい。
上着を着てるか手に持っている人は10人にひとりくらいで、みなさんスラックスに上はシャツ1枚でいらっしゃる。
夏場にネクタイと上着と言う自虐的かつ自殺的な服装をするのは、空調の効いた内勤の人と、ごく特別な場合だけになってるんやね。
それ自体はとても喜ばしいことなんやけど、それだけに気になるところが見えてきた。
クールビズが始まったとき、ただネクタイを外して上着を脱いだだけでは締まらないからと、ビジネスカジュアルを推奨してたのではないか。

自らも率先してかりゆしを着用していた小泉総理から指示を受けた小池百合子環境大臣がクールビズに手をつけたのは2005年のこと。
ワイシャツのネクタイを外しただけではなんとなくだらしなく、貧乏臭くなったりもするので、襟のデザインに遊びのあるものや、アロハ、かりゆし、ポロシャツでもええんやないかと、アパレル業界あげて売り込みに奔走した。
当初はスーパーの衣料品コーナーにもクールビズ用のシャツのコーナーがあったりして、町でも柄物のシャツを着てる人をけっこう見かけたのを覚えてる。
ところが、10年余が過ぎた今日、そんな人はめったに見かけない。
あくまでも主観やけど、柄物のカジュアルシャツを着ているのは50人にひとりくらいで、あとは7割ほどが普通の白いワイシャツ、2割が薄い色無地かストライプ、1割がデザインで遊んでる程度。

日本人の男はそんなにもおしゃれに興味がないのか。
石津謙介の努力は無駄やったのか。
そりゃまあ、上着だけ脱いで、普段のシャツになるだけやったら余分な出費がないから金銭的にも楽なんかも知れへん。
そやけど、今日はどんなシャツにしようかなあって楽しみもあるやん。
今日はかっこええシャツ着てますねと、女の子から言われたいし。

いや待てよ、実は問題はもっともっと深いところにあるのかも知れへんぞ。
日本人って、横並びが好きやん。
人と違うことをできるだけ避け、まわりと同じやと安心する気質。
もしかするとそれなのかも。
クールビズ、ビジネスカジュアルと言われて、当初はあれこれ頑張ってみたものの、大勢は上着脱いだだけのワイシャツにノーネクタイ。
そのうち、集団の中で浮いてしまうようになり、いつの間にやらみんながワイシャツにノーネクタイ姿に落ち着いてしまった。
もしそうやとしたら残念やな。
そういう人って、たぶん年取ったらいかにも年寄りがするような恰好になってまうんやろし。
いろんな色や柄にあふれてるほうが、町も部屋も楽しいと思うんやけどなあ、ぽてちん。



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