この問題は、首都圏 VS 地方 という問題でもありますが、それ以上に、大学の経営と大学生の質の確保をどうするかという問題だと思います。
定員充足に苦労しているのは、地方私大だけではありません。
知名度が高い大学でも、充足に苦労しているところを幾つか知っています。その結果、学力を測っているとはいえない、怪しげなAO入試を導入したり、何期にも分けて入試を実施したり、これでいいのか…という入試制度が導入されています。
こうなったのは、国の無計画な認可のためです。
充足できないところは、潰せというのは、あまりにも乱暴な話です。
大学がつぶれると
1 教職員などが路頭に迷う。
2 それを知っているから、優秀な院生がアカポスを目指さなくなっている。
3 だから、学術のレベルが下がっている。
4 潰れたあとは、廃墟としてのハコが残る。
5 卒業生が大学からの恩恵を受けられなくなる。
などの様々な問題が起きます。
現に、1のために、行方不明になった人を知っています。
また、全体の定員を増やすと
6 大学が破たんしやすくなる(パイの奪い合いが厳しくなるから)
7 入試が楽になり、学生のレベルが下がる。
という問題があります。
7は、深刻な問題。字が書ければ合格できる大学が多くあります.
その易化の波は、ライバルが勉強しないという形で、次々に上の大学に波及していき、
日大など(あくまでも偏差値的な意味ですが)中堅校 → 明治など → 早慶
と、次々に易化しています。
■私大47校、定員5701人増 23区内12校、抑制協力応ぜず
(産経新聞 - 06月30日 08:08)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=133&from=diary&id=4645182
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