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2017年06月10日19:01

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すっげー遠くから嫌がらせの石を投げる(でも割と真面目に考察)。その2

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5月25日 19時56分
国家戦略特区の制度により、学校法人「加計学園」が
愛媛県今治市に新設しようとしている獣医学部の問題。
この問題をめぐり、学園の理事長が安倍総理大臣と
大学時代からの友人であることや、「総理のご意向」などと
書かれた複数の文書が公表されたことから国会で
野党が今治市とこの学園が選ばれたいきさつが不透明だと
追及しています。
これに対し、安倍総理大臣は「彼からこの問題について、
頼まれたことはなく、働きかけていない」と否定しているほか、
菅官房長官も文書について、「怪文書のような文書だ」と
述べています。いったい何が問題とされているのか、
これまで国会などで指摘されている論点をまとめました。

→序文につき検討せず。ま、意向の証拠は出てないよね、
というだけ。


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○長年規制されていた獣医学部の設置

今回クローズアップされた獣医学部は
文部科学省がこれまで全国的に獣医師の
数は足りているとして、昭和59年以降、
既存の16大学以外が新設する
ことを規制してきました。
定員も全国の大学で合わせて930人と
定められてきました。

この厳格な規制が見直される
きっかけとなったのが、
平成25年にできた国家戦略特区の制度です。
この制度は従来の特区と違い、
総理大臣のトップダウンで
指定した地域において、大胆な
規制緩和を進めるのが特徴で、
最近では民泊やドローンなどが
認められてきました。

今治市は平成19年から獣医学部の
新設を15回にわたって求め、
いずれも認められませんでしたが、
平成28年1月にこの特区の
指定をうけると、事態は大きく動きます。

同じ年の11月9日に安倍総理大臣が
議長を務める国家戦略特区諮問会議は
52年ぶりの獣医学部の新設を認めます。
そして、ことし1月4日、内閣府は
今治市で獣医学部を設置する事業者を
公募します。
応募の条件は、平成30年4月に
新設可能なこと、設置は1校に限って
認めるといったものでした。
8日間の公募期間に手を挙げたのは
岡山市の加計学園だけで、1月20日、
正式に学園が事業者に選ばれました。


→ここでは、今治市の特区許認可へのプロセスの
再整理が行なわれている。前出の加戸守行前知事への
インタビューとも目立った相違は無い。
唯一難癖を付けるならば「8日間の公募期間」が
適正か否か?という処くらいであろうが、
では「どれくらいの期間を設ければ適正か?」は
余りにも瑣末な議論であろう。
で、以降が「論点」となる。


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○選考は適切に行われたのか

議論となっているのが、今治市と加計学園が
選ばれた過程についてです。

今治市が獣医学部の新設を正式に目指したのは
平成28年1月ですが、その2か月後に同じく
特区制度のもと、獣医学部の設置に名乗りを
上げていたのが京都府です。
ことし1月、今治市に設置が決まるまで、
この2つの自治体は獣医学部を設置をめぐり、
競合する関係にありました。
国会では野党からこうした選考の最中にかかわらず、
各省庁が今治市の提案を前提に検討していたのでは
ないかと疑念が示されました。
その根拠とされたのが去年9月から10月にかけて、
内閣府と文部科学省がやり取りしたことを記録したと
される複数の文書の存在です。

このうち、「大臣ご確認事項に対する内閣府の回答」と
書かれた文書は、今治市に獣医学部を設置する時期について、
「最短距離で規制改革を前提としたプロセスを踏んでいる状況で、
これは総理のご意向だと聞いている」と書かれています。

また別の文書では、去年9月下旬に行われたとされる
打ち合わせの内容が記されていて、このなかで内閣府の
幹部は「平成30年4月にこの学部を開学するのを
大前提に、逆算して最短のスケジュールを作成し、
共有いただきたい」と文部科学省側に要請しています。
これに対し、文部科学省側が、「今治市の構想を実現する
のは簡単ではない」と答えると、内閣府側は「できない
選択肢はない。やることを早くやらないと責任を
とることになる」と述べたと記されています。

これら文書はいずれも選考途中に作られたとされ、
野党からは、獣医学部の設置はいわば「今治ありき」で
決められたのではないかと疑問の声が上がりました。

これに対し、菅官房長官は「怪文書のような文書で、
出どころも明確になっていない」と批判はあたらないと
否定しました。

また、文部科学省も松野文部科学大臣が記者会見を開き、
「関係職員に聞き取りした結果、これらの文書の存在は
確認できなかった」と結論づけています。

→ここで提示される「疑問」は文字通りの「怪文書」に
立脚している為に、真偽の判定も何も出来はしないのは
当然の事であろう。前述したが、これを以て「疑問」と
するのであれば、その文書のきちんとした資料性(捏造の
可能性は?改竄の可能性は(アナログに切り貼りされた
形跡を指摘する記事もあった)?そして何よりも大切な
「誰が作成したものか?」の明確化が無ければ、これは
資料としては役には立たない。要するに「怪文書」なのだ)を
明示した上で、その問題点を指摘する、と云うのが
大人の所作であろう事は繰り返すまでもない。

そして、「怪文書」以外で気になるのは

「今治市が獣医学部の新設を正式に目指したのは
平成28年1月ですが、その2か月後に同じく
特区制度のもと、獣医学部の設置に名乗りを
上げていたのが京都府です。」

という件。これは加戸守行前愛媛県知事によると
2005年に加計学園側からの提案により、と
明記されている為、平成17年から、の間違いと
するべきだろう。そして、当時の自民党政権下では
袖にされてしまった結果、加計学園と今治市は
地元を基盤とする政治家に動いて貰うように
働きかける。

ここで民主党が登場する。高井たかしと江田五月である。
彼らは、きちんと地元の意向に沿うように精力的に
動き(正に地方議員の鑑と云えよう!)、成果を
声高らかに発表する。その経過はこちらに詳しい。
(URL:http://ksl-live.com/blog8954)

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「加計学園が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画について、
民進党の高井たかし議員が「内閣府が説得するべき、
そのトップは石破大臣、省庁の抵抗に対して説得して
ほしい」と要望する動画発見された。
この動画の存在により、野党が追及する「総理のご意向」は
完全に辻褄が合わなくなった。その動画が保管されていた
場所は、なんと・・・
『衆議院インターネット中継 ビデオライブラリー』
4月26日(火)地方創生特別委員会
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&media_type=fp&deli_id=45815&time=3548.5
youtubeにもアップされている。

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高井議員が「愛媛県今治市の獣医学部が国家戦略特区の
メニューの中に入った。これは10年来の悲願だと。
私も民主党政権のときからずっとこの問題に取り組んで
きています。実は獣医学部は半世紀も新設されて
いないんです。まず獣医さんの数が足りない。
四国に獣医大は一つもなく、大学がないとなかなか
獣医さんが足りない。それが今回の国家戦略特区で
一つの希望が見えてきました。是非、実現を強く
お願いいたします」と要望する声は実に切実であり、
こうした声を地元から集めて国会へ持ち込む姿勢には
敬意を表したい。そして、ここに今治市の獣医学部設置が
「10年来の悲願」である事も立証された事と成る。

「加計学園」獣医学部新設問題 4つの論点」に話しを
戻そう。

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○京都府側の受け止めは?
さらに、京都府側の関係者に話を聞くと、応募を
断念した理由の1つに募集条件が変更されたことをあげました。

平成27年6月に日本再興戦略で獣医学部の新設が
提案されてから、内閣府はその応募条件について
「全国的見地」で行うと明記していました。
それが去年11月になると、この文言が消えた
代わりに「獣医系大学のない地域に限り」という
文言が新たに盛り込まれました。
これにより、同じ地域にすでに獣医学部をもつ
大阪府立大学があるため、新たな条件を
満たすことができなくなったということです。

→これに関しては、京都産業大学側が不憫であるな、と
思わざるをえない局面もある。これは結局の処
「長年の根回しが功を奏した」だけの話しでしか
ないからである。別に国家戦略特区は全国の市町村から
ダーツか何かを投げて適当に決めているわけではない。
どれだけ地元の政治家が動いて特区化を実現するか、
の熱の問題でもある。ここで、平成17年から動き、
地元政治家を巻き込み、声を上げ続けた地方の
努力の賜物である、という事を否定する人は
この国が民主主義社会である事を認めている
限りにおいて、いないであろう、とは思う。

因みに、敢えて云う必要もないが、無論、
この特区化への運動において、利益誘導や
贈収賄があれば話しは変わる。それはまた
民主主義の否定でもあるからだ。そして、
それを批判したいのであれば、その確たる
疑惑の根拠を提示するべきである、と思うのは
当然であろう。


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こうした経緯について、野党からは疑問の声も
上がっています。特区の作業部会の中で京都府と
京都産業大学が示した共同提案は20ページにわたっていて、
iPS細胞を使った再生医療など新たな生命科学の
分野で活躍できる獣医師を育てると記されていました。
これに対し、野党の議員から今治市の提案は2枚で、
内容的にも京都府側がすぐれていたのではないかと
指摘する声もでています。

→これは言語道断な大嘘。今治市の提案は
http://www.city.imabari.ehime.jp/kikaku/kokkasenryaku_tokku/
に掲示されている。

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これについて、内閣府は「今治市の提案のほうが京都府と
比べて熟度が高かった」と説明しています。
また、条件を変更した理由については「獣医師が少ない
地域に限り認めるためだった。また、獣医学部の新設に
反対していた獣医師会に配慮するためだった」と説明しています。

一方、京都府の関係者は「条件の変更は寝耳に水で、
受け止めきれなかった。それぞれの計画の優劣で公平に
選考されれば納得いくが今回はあまりに選考の過程が
不透明でなぜ選ばれなかったのか納得できない」と指摘しています。

→これに関しても上記に同じ。選考の過程が不透明、って
割とありとあらゆるコンペや賞レースなんかもそうだよね、
と若干の憐憫は感じるが、これを完全に透明化しよう、と
思ったら懸かるリソースやコストは大変なものとなるの
だろうなぁ。

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○特区の「透明性・公平性」

国はこの国家戦略特区を運用するにあたり、法律に基づいて
閣議決定された基本方針を定めています。
そのなかで、国家戦略特区は「岩盤規制」を
スピード感をもって突破するための仕組みだと規定しています。
一方で、恣意(しい)的な指定を禁じ、透明性を確保しながら
客観的な評価に基づいて検討を行うよう定めていて、
指定にあたっては、公平性や中立性を保つよう求めています。

→この「公平性や中立性」が果たして「何を指すのか?」は
この記事のまとめは云わない。この場合の「公平性」を
完全にフラットな選考、を意味するならば、逐次住民投票や
国民投票に掛けて「選考するか否か?」を問わなければ
ならないのではないか?と思う。だが、それでは何事も
前には進まない。だからこそ、先に挙げたような
「贈収賄や利益誘導」に対しては公平性や中立性、
透明性は確保せねばならない、とは考える。それは
未だに完全には実現はされていない事であり、
当面その見通しは立たないが。

しかし、この件に対して、そうした「公平性の阻害」は
どこを掘り返してみても、出なかった事は事実である。

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長々と様々な資料やサイト、報道を引いて来て
見てみたが、矢張り「これで安倍総理を批判しよう」
なんてぇのは筋が違いすぎる、としか云いようはない。
有り体に云って「時間の無駄」である。

ただ、この加計学園問題で最大の問題は改めて
浮上した。

全く暇に飽かせた中年サラリーマンでも、これだけ情報は
引っ張れて、内容を検討し、推察する事は出来る。
何も特別な事はしていない。だが、それすらしない
人々はあまりにも多い。そしてそれは、当の批判している
野党やマスコミに見受けられるのだから、暗澹たる
心地にもなる。マスコミが意見を誘導するような
言説や記事を平気で書き、野党が地方行政と地元議員という
本来切っても切れないような関係も否定(乃至は無視)し、
更には苦境に常に立たされる地方自体を干上がらせるような
活動を政争の具とする為だけに行うなど、言語道断の極みである。
国家戦略特区には恩恵を受けている地方も多いので、
どうやら民進は「国家戦略特区廃止法案」はとっとと
取り下げたみたいだが、結局は問題は何も変わってはいない。

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