カテゴリーAの邪悪な心に支配される睦月。
睦月を救おうとする嶋さんと橘さんだったが…
この回は前半の区切りと言ってもいい回だと思う。
睦月って、まさに中二病なキャラだ。
気弱な高校生なんだけど、レンゲルになる資格を得てしまってからか、
自分は最強だと思い込んでしまうがために、周りを心配させてしまう。
邪悪になった睦月、一見カテゴリーAが表に出てるように見えるけど、
実は睦月自身の心の闇でもあると思う。
橘さんがライダーとして未熟な睦月をここまで思いやるのも、
先輩ライダーである事と、睦月を好きである彼女の望美の存在に、
かつて亡くした小夜子と重なる部分があるのかと。
そんな睦月の心の中にあるカテゴリーAを抑え付けるために、
遂に嶋さんは自らレンゲルに封印されてしまう。
でも嶋さんの懸命な努力も虚しく、邪悪なままであった睦月。
結局、睦月が本当の意味でライダーとなり成長するのも、
まだまだ先になってしまう。
でもこの先、嶋さんことタランチュラアンデッドの力がそうさせたから良かったけど。
この時でも嶋さんを封印せずに、何とか出来なかったものか。
最終話近くで、ジョーカーだけ生き残った危機の時に、睦月は嶋さんを解放しようとしたシーンがあった(そう話が上手く行くわけ無いけど、そう思ってしまう)
嶋さんって、正体であるタランチュラアンデッドは見るからに悪そうに見えるけど、
アンデッドらしくない人間的な思いやりのある人だ。
そして、この剣という作品はいよいよ佳境に入り、
後半は前半以上の凄い盛り上がりを見せる。
今井氏の脚本はこの回で降りる。
この当時、特撮経験が無いとかで当時の評価はあんまり良くなかったようだが、
私的にはそんなに悪くはないと思う(最近の殆ど特撮未経験の脚本家とは大違い)
後半に繋がる土台をしっかり築き上げてるのも今観ると分かる。
次回が後半への気休め的な回であってこれまた面白い、
あの鯛焼き名人登場回が(笑)
これもまた是非感想を書いてみたいです!
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