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2017年04月28日15:45

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BR:『生産性』伊賀泰代著

この本、目から鱗だった。
(そもそも、朝のNHKニュースで紹介されていたのを聞いて、
ちょっと興味をもっただけなんだけど、久々に面白かったよ。)

日本企業の生産性は高く、他国に比べればトップクラスだ、という勘違いを
ずーっとしてきたこと、この本を読んで改めて気付いた。
生産管理と言えば、日本の製造業(トヨタのかんばんとかね)をまず
イメージしてたし、大量生産のできる大手企業であれば、
いろいろな工夫をしながら効率化を追求してきたわけなので、
勝手にそう思い込んでいたんだ、私。

人の流出による技術の海外流出にしたって、結局は、日本の企業がせっかく採用した
”人財”をフルに活かせてなかったことが原因なわけで、社員の能力をとことん
引き出しつつ、双方満足のいく仕事やそれに見合った報酬、あるいは
モチベーションを維持できるような体制が必要だったんだね。

生産性向上は製造業だけでなく、すべての業種に対して常に意識すべきもので、
時間をかければもっといいものができる、という業界もまだあるんだろうけど、
もうそんな悠長なことをいっていられない、というのが今の時代なわけで。

ロールプレイングもブレインストーミングもただやればいいというわけではなく、
ミーティングの際の座席の配置も目的に応じて変えるべきだし、
参加者のモチベーションの維持の仕方にも各々工夫が必要、かつ、
すべてアウトプットを予め意識すべし、ということにも納得。
(この辺りは今やっていることに活かせそうだわ?!)

新入社員を採用する際、たくさんの人を集めてそこから選抜できれば
いい人材を確保できる、というのも幻想だった。
へたな鉄砲撃てるのは時間と金銭的な余力があればこそだし、
たくさん入社志望者が集まれば人気企業だと考えること自体、
会社幹部の見栄でしかなかった、とのこと。

というのは試験を受けさせれば次は各々採点せねばならず、その人数が多ければ多いほど
その取捨選択を担当する貴重な社員&役員の時間を奪うことになり、
時間のロスも増えるため。
最初から”こういう人材だけを求めている”ということを明確にし、
入社希望者を限定した方が(双方ともに)効率がよいのは当たり前の話だもの。

これが私大の大学受験であれば、(今のマークシート方式ならば)採点は
機械が行ってくれるので、受験者が増えれば増えるだけ受験料という名目で
大学側の利益を増やすことができる。
だが、会社の場合はどうでもいい入社希望者の申込が増えれば増えるほど、
事務手続きその他も含め、対応する時間の無駄&人件費も嵩むわけで、
何の得にもならない。
(いや人事部や幹部の自己満足は得られるか?!後は会社の知名度がアップできる??)

そうそう、会議のスタートには時間厳守な日本人でも、終わりの時間には無頓着、
だらだらと会議を続け、成果もでなかったとすれば、他国からみれば
笑いものだったということにも驚いた。(言われてみれば、その通りだし。)

後、私も見習うべきことは、ブランク資料の制作かなぁ。
なにかをプランニングする際にも、情報偏在によるバイアスがかかった資料なんて
訳に立たない。今はネットでいくらでも情報が集められるものの、似たような
ことばかり書いてあるものを読むのに時間を割くのはそれこそ無駄なわけで、
ネット上にはないような情報、或いは別の視点からみた情報も同時に
同量を集められるかどうかが重要、という話にも納得した。


さて。

会社を辞めちゃってからは個人事業主にしかなれない私、
組織の一員であれば日々緊張しながらSOHO生活ができていたにも関わらず、
今では平気で昼間に『相棒』の再放送なんて見ちゃって満足している。
あぁ、時間を浪費しまくっているよなぁ、と改めて反省した。
私だってもう一度、なんらかの形で“復活”したいわ〜。牡牛座


シャープ、16年度は3年ぶり営業黒字化
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=4549894
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