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2017年01月02日16:33

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始動

謹賀新年。

年末から正月は例年通り、熱海にあるカミさんの実家に帰り、毎日立ち寄り温泉、ビール飲んで寿司食って焼肉食ってカニ食って日本酒呑んで、酔いよいで過ごす。テレビはほとんど見ずに、古い映画を観て本を読んで、犬を連れて海を散歩していいお正月をのんびりと過ごしてきた。

今年の年賀状には「今年は“心機一転”の年としたく思っています」と書いて、数少ない知り合いに送ってみたが、年明け早々から動いて、春には形を整えるつもり。もうこの歳になっちゃったので、おそらくこれが最終形態になるとは思う。理想の形からは程遠いとは思うが、そもそも自分の理想の形って何だったんだろうと思うと、これはこれで悪くないじゃんとも思う。

この前テレビ見ていたら、近隣の有名国立大学の学生に愛され続けて親子二代の定食屋さん、三代目の娘さんがお父さんお祖父ちゃんに料理を教わりながら、来年からは料理の専門学校に通うつもりとか。こういう若い頃からすきっとした一本道を何の迷いもなく突き進めていたらと思うと、すごく羨ましい気持ちになった。やっぱり二十代の過ごし方ってのが大事よ。俺なんかもうふらふらしちゃってどうしようもなかったね。今から思うと「馬鹿」の一言。ま、後悔なんかしてもしょうがないからしないけどさ。

無為に歳食ってつくづく思うのは、人ってのは自分の力だけで生きれるもんじゃない。誰かに生かされて生きるもんなんだなって。だったら自分も誰かのために生きるべきなんじゃないのってことかな。

なんてことを、海見ながらつらつら考えてきた。

今週の映画は「隠し砦の三悪人」(監督:黒澤明/出演:三船敏郎、千秋実、藤原釜足、上原美佐)を観ました。隣国の山名家と戦って敗れた秋月家の侍大将・真壁六郎太は世継ぎの雪姫を隠し砦にかくまった。砦の近くの泉には軍資金の黄金が隠されていて、その一部を百姓に見つかるが、逆に強欲な二人の百姓、太平と又七を利用して同盟国の早川領への脱出を図る…。

年末・お正月は例年、黒澤明とかF・フォ−ド・・コッポラとかのレガシー的な映画を観るようにしているのだが、今年最初に観た映画はこれ。結構以前に観た映画なので筋をすっかり忘れていたが、やはり名シーンのオンパレードで見応え十分。日本でもこういう凄い映画が創れたんだと誇らしく思うとともに、最近の邦画にこういう骨太な時代劇を期待するのはもう無理というものなのか、残念な思いもある。

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