貴方の幸せの貯金はどれくらいですか？

神様は全ての人間に一冊の幸せの貯金通帳を渡してあります。そして、平等に100の生命時間を与えています。あなたの目の前には、仕事、健康、家庭、友達、心の五つの事柄があります。どの人も100単位の時間でこの五つの事柄を自由に選択できます。

ある人たちは、自分の持っている時間をすべて仕事につぎ込みます。家族に対しては気にもかけません。どっちみちお金が貯まれば、後でゆっくりと家族と時間を過ごせばいいと思っています。その方が家族も楽な生活ができます。一生懸命頑張って仕事をするのも家族のためだと思っています。両親に簡単な挨拶もできず、自分の子供の成長を目の当たりにすることもなく、やっと仕事に余裕が出てきたと思ったら、今度は自分の健康に問題が出てきました。心の中はやるせない気持ちがこみ上げてきます。ようやく自分の人生に達成感を感じてきたというのに、初めに自分が思っていたのとは違っているではありませんか。

ある日、神様の銀行から請求書が届きました。そこには仕事（100）、健康（0）、家庭（0）、友達（0）、心（0）となっていました。ここで自分は、時間を仕事に費やし過ぎたことに気づきました。家族をないがしろにし、自分の健康、仲の良かった友達、自分の心の成長の時間でさえ疎かにしてしまいました。彼は仕事で使った100の単位を今度は別の事柄に使おうとしましたが、使ってしまった単位は、もう他には使えませんでした。

「私たちはまるでピエロのように、仕事、健康、家庭、友達、心という五つのボールを絶えず軽業のように扱っていなければならない。」とは、とあるアメリカの企業の総裁がいった言葉です。

でも、「仕事」のボールだけは実はプラスチックでできています。誤って落としたとしても、壊れずに跳ね返ってきます。他の四つはガラスでできているので、落とすと途端に壊れてしまいます。

どの人も見た目は全然違いますし、生まれ育った環境や背景も違います。でも神様は全ての人に平等に100単位の時間を与え、自分だけの幸せの貯金通帳を与えています。人それぞれ追い求めるものは違いますが、さてあなたは何を選択しますか？

（今週刊より抜粋）