下記は、2016.10.27 付の産経ニュース【赤の広場で】です。
記
ロシアでも利用者が急増しているスマートフォンなどの位置情報機能が、モスクワのクレムリン付近でおかしな動きをすると話題になっている。時間帯や機種にもよるが、赤の広場といったクレムリンの周辺では、利用者がモスクワ南部のブヌコボ国際空港にいるかのように表示されることがあるというのだ。
スマホの道案内やタクシー呼び出しのアプリ、人気ゲーム「ポケモンGO」に誤作動が出るとの声が夏以降に表面化。民間の専門家らが調査したところ、衛星利用測位システム(GPS)やロシア版GPS「グロナス」を使う機器に対し、クレムリンから偽の位置情報が発せられている疑いが濃厚となった。
目的は何か。専門家らは、プーチン大統領がヘリコプターで離着陸するクレムリンの上空を、小型無人機「ドローン」が飛行しないようにするためではないかとみている。多くのドローンには、飛行が禁止されている空港周辺への進入を防ぐプログラムが搭載されており、それを応用しているのだろうというのだ。
クレムリンの安全対策は必要だろうが、それならば、法律で空港と同様にドローンの飛行禁止区域にすればよい。一般市民や観光客の利便を考えず、ひそかに妨害電波を出すという手法はいかにもロシアらしい。(遠藤良介)
http://www.sankei.com/column/news/161027/clm1610270008-n1.html
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