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2016年11月03日10:10

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マワリミチ 第三部 飛躍編94

マワリミチは小説です。新しくマイミクになった方が本当の日記と

勘違いされることがありますので、予めお断りしておきます。予備校講師という

アウトローな人間の不器用な生き方をほぼ実話に沿って描きました。主人公、

ディスレクシアの元予備校講師川口民雄が元同僚、ADHDの並木義江とともに、

大検予備校を解雇になりました。二部では苦しみながら、なんとか生きる手段を

見つけました。今度はそれをどう発展させるか、考えながら、第三部が始まります。

飛躍編:「本文」川口が一人、駅前の商店街を歩いている。パチンコ屋の前。

ティシュを配っている若い女性。どこかで見覚えがある。

若い女性
「新装開店、明日からです。ぜひお立ち寄りください。どうぞ」

川口
「ありがとう。何、これ」

若い女性
「ひょっとして、サクラ学園に居た川口先生」

川口
「川口ですけど。何か」

若い女性
「先生、覚えていない。私、中田です。3年前、先生に教わり、大検を取ったの」

川口
「ああ、思い出した。ちゃんと出席して、がんばっていたね。受かって良かったね。これからどうするの」

若い女性
「今、金溜めて看護師になりたいと思っているの。それでバイト」

川口
「受験勉強もやっているの」

若い女性
「もちろん。通信教育で勉強しているの」

川口
「頼もしいな。将来、楽しみだ」

若い女性
「先生、ありがとうございました。大検を取ったから、次の夢に向かって行けるんです」








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