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2016年10月28日07:32

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「領土返還と引き渡し」

 いよいよ12月にはロシアのプーチン大統領が来日されます。それで、この2か月間で多くの日本人の皆さんに少し見方を変えていただきたいのです。12月15日は「北方領土返還実現奉祝の日」と言う固定観念を離れて、「日ロ平和条約実現奉祝の日」として戴きたいのです。「いや、北方領土返還さえしてくれれば、それで『ハイさよなら』では困る」のです。もちろん「その後の具体的なロシアからの領土返還が滞る可能性がある」のみならず、「日ロ修好」によって「中国を孤立させる『中国包囲網』を完成させる」ためにも、此処は一億二千七百万人の日本人の頑張りどころなのです。70年にわたる屈辱に耐えて、ソ連抑留同胞62万人の苦難と6万人に及ぶ犠牲となられた英霊の思いを胸に、心を一つに「日ロ関係の新しいスタート」を喜んでくださいませんでしょうか?

 アメリカだけでなく、ロシアも、中国ももちろんEUも嘗てないほど景気が低迷し、政治が混乱し、八方ふさがりになり「G7」も「G20」も殆ど成果を見ませんでした。そうした中、安倍総理は粘り強く内政だけでなく外交にも努力を重ね、朴槿恵さんの告げ口外交を撃破して、米国議会で「希望の同盟」演説をし、伊勢志摩サミットで議長国として「これからの世界の重点課題」を指し示し、クリミヤ問題で「ロシア経済制裁」の嵐が吹く中、ソチまで出かけてプーチンさんと「領土問題の解決」の糸口を築き上げてきました。その結果この10月〜12月の三ヶ月で15か国もの外国首脳が日本訪問をされる「世界でも重要な国」に変わってきたのです。

 今、ロシアは「原油価格の下落」「クリミヤ制裁の打撃」「中国やEUの景気後退で輸出減退」となり、経済的な困窮が押し迫っており、その打開のために足掻いてきたものの、世界経済は八方ふさがりの為日本だけが頼みの綱となって居ます。そのために9月にウラジオストックで開かれた「東方経済フォーラム」における日本の評判はいやがうえにも高まり、プーチン大統領からは「安倍さん」から「シンゾウ」に変わり、安倍総理からも「プーチン大統領」から「ウラジミール」に変わり、お互い「友」と呼ぶようになったのです。同席していた朴槿恵大統領の演説はほとんど無視され、ウラジオストックに市民は口々に「これまでも日本製品に頼って生きてきた。日本が来てくれることは大歓迎」と口々に言い、安倍総理も「これから毎年ウラジオストック・ミーティングを定例的に行いたい」と約束しました。

 これまでを振り返ると、2012年中国は「中国と韓国とロシア」で「反日共同戦線」を張って、日本の「尖閣」、韓国の「竹島」、ロシアの「北方領土」をあきらめさせようとしましたが、ロシアは断りました。その後、中国は改めてアメリカ、韓国、ロシア、中国で「反日統一共同戦線」を提唱し、「日本包囲網」を作ろうとしました。それにも失敗すると、「一帯一路政策」でAIIBを作って世界の中心に座るべく、多くの参加国を集め日米を追い詰めました。さらにクリミア経済制裁に対しても中國は参加しませんでした。こうして迄中国は日本を貶めて攻略したのですが、安倍総理とプーチン大統領は中国に負けることはありませんでした。安倍総理もプーチン大統領もそのような妨害に惑わされることなく、お互いに信頼構築に努力して、ようやく悲願の「日ロ平和条約締結」に手を掛けるところにたどり着いたのです。戦火によらない領土の移譲と言うのは歴史上ほとんど実現しないことは常識なのだそうです。

 ロシア国民にもプライドはあります。「北方領土は不法占拠だから返せ!」と言うのは、ロシアには通じる話ではありません。だって「ロシアの歴史」は「キエフ公国以来不法占拠で領土拡張してきたのであって、それを全部返していたらモトの小さなキエフ公国に戻る」しかありません。ですから、ロシアは「領土返還」ではなく「領土引き渡し」と言う表現にこだわっているのです。前にも書きましたが、ロシア極東は水産資源、森林資源、鉱山資源、エネルギー資源の宝庫であり、日本の開発によって大きく発展できる可能性を秘めながら放置されてきました。それを今中国によって勝手に侵略され食い荒らされていて、それを食い止め正式な条約協定によって「ロシア極東開発」に着手し、日露が大きく経済発展する出発点に居るという事なのです。それが安倍総理の提唱した「新しいアプローチ」なのであり、「東方経済フォーラム」で安倍総理とプーチン大統領が地元ロシア人に約束して見せた以上、後戻りができないところに来ています。

 「ロシアの発展は東方から・・」と言う言い伝えがあるそうです。ロシアには多くの資源を抱えながら、資源を売るだけで本格的なGDPを引き上げる「加工産業」がありません。それをロシアで実現できることがロシアの飛躍になる。それを日本に手助けしてほしい。だって日本は中国で実現して見せてくれたではないかと言うのがロシアの期待なのです。日本だって中国の圧迫をはじき返すにはロシアの力を利用しない手はありません。アメリカの強欲より、ロシアの要望の方が同じ「日本への要望」でも 「国民にお役に立てる」値打ちが違います。この実現のために世耕経済産業相を担当大臣とし、総理大臣の任期を3期9年の拡大して、盤石の態勢で一気呵成に攻めている安倍総理の情熱に拍手を送ろうではありませんか。

 今一度、「対ロシア外交の価値」を再評価してみませんか?
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