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2016年10月23日21:34

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疲れているのか

秋の夜長、日本酒を冷でちびちびとグラスから飲みながら読書中。村上龍の「オールド・テロリスト」を読んでいるんだけど、文体にかつての「コインロッカー・ベイビーズ」とか「愛と幻想のファシズム」の頃のような疾走感がない。まあそれはそれでいいんだけどね。ほどほどに読んで続きは明日ってパタッと本を閉じられるから。でも止めるに止められないっていうほどではないのは、ちょっとだけ寂しいかな。

週の半ば、体に湿疹が出てしまって皮膚科に通院。

何か庭仕事でもしましたか?と医者に聞かれ、うちはマンションなので庭はないです。と答えるとフームと唸られてしまう。七月に帯状疱疹をやっていて、それとの関連は?と聞くと、帯状疱疹は一度出れば数年は出ません。となぜかムッとされてしまう。結局、原因不明だけれど、塗り薬を出しておきましょうと。幸い、薬が効いたのか、発疹も消えつつある。

要するに体が疲れてるんですよと。でもあなたがそれを解ってくれないから体がサインを出してるんです。と、よくわからない説明をされて煙に巻かれた感じだった。でもそういえば、ここ最近、コンビニによるとエナジー・ドリンクばっかり買って飲んでたなと、思い当たるところはある。そうか。俺は疲れているのか、と。

仕事が終わればさっさと家に帰って、お酒片手に読書三昧。悪くない生活という気もするけれど、やはり、おばさんばかりの職場で、わけのわからない人間関係に振り回されて仕事の内容がころころ変わり、くだらない文句ばかり聞かされて、こちらにしても勝手にすれば、と半ば投げやりになっているところがあった。どんなに忙しくても気持ちが充実している時よりは、たいしたことしてないのにどっと疲れを感じる毎日、という気はする。

言ってもどうにもならないことばかりで、口にすれば不毛な愚痴になってしまうばかりだから、言わないけれど。やはりここはもう逃げるしかないなと指折り数えている日々。まあ、先が見えているだけ気楽ではあるんだけどね。これでその“先”が事故的に閉ざされちゃったらどうすんべ、とそれだけが気がかりだな。

今週の映画は「レヴェナント」(監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ/出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ)を観ました。実話に基づくマイケル・パンクの小説を原作に、荒野にひとり取り残されたハンターの壮絶なサバイバルを描いたドラマ。

厳しい大自然の映像、デカプリオの抑えた演技、坂本龍一の壮大な音楽と、文句のつけようのない映画ではある。善悪で測りきれない人間の業の深さを描いて秀逸ではあるけれど、だから何なの?と疑問を持ってしまう部分もある。クリント・イーストウッドの「許されざる者」ほどの、ずしんと響くものはなかった。

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