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2016年08月29日16:18

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見過ごされやすいパニック障害

もうすぐ9月ですね。
夏が終わり、秋へと季節が変わります。
今日は、環境が変わった時に発作が起こりやすい、パニック障害についてのお話です。

26歳の藍さんは、付き合っていた彼と別れたばかり。
と同時に経済的なプレッシャーと家族とのトラブルにも見舞われ、もともと明るくムードメーカーだった彼女は、人混みの中などで急に呼吸困難や強烈な不安感に襲われるようになりました。
そして精神科医によって、「パニック障害」と診断されました。

一般人には耐えられるちょっとしたストレスも、パニック障害や不安神経症など、感情の起伏に敏感な人は動悸や呼吸も激しくなり、冷や汗が出るなど症状が現れます。

それによって心筋梗塞や心臓発作で死ぬのではないかという不安感から病院に駆け込むことが多いのですが、実はその元凶は敏感すぎる自律神経です。

医者との問診ではちゃんと話もでき、明るく笑う。
一見するとまったく何の症状も見られない藍さんのような患者は多いのです。

しかし、実はこの明るい性格は、過度のストレスによる情緒の起伏を隠すためのもので、他人を楽しませることで自分の本当の感情を麻痺させています。
そのため、彼女のような患者は周囲の人や普通の診断では見過ごされることが多いのです。

精神科の医師によると、パニック障害の発作は、例えば期末テストや兵役の前、結婚の前などの新しくやって来るストレス、混雑しているところや、エレベーターや地下室など、閉鎖された空間によって引き起こされる事が多いそうです。

患者は、パニック発作に対して恐怖を感じている事が多く、最初に発作を起こすと、また似たような環境になったら発作を起こすのではないかという不安を募らせ、その不安が発作を引き起こしてしまいます。

藍さんは精神科医の処方した薬をいい加減に服用し、症状が改善された後も特に気にしていませんでした。
ところが、数ヵ月後にまた発作を起こし、精神科に助けを求めました。

パニック発作は、4〜5時間で段々と収まりますが、しばらくすると再発します。
多くの患者は治療から逃れようとするため、症状がさらに深刻に慢性化し、広場に出るのが怖い、家の外に出るのが怖い、という状態に陥り、普通の生活ができなくなってしまいます。

医師によると、治療はまずはストレスの原因を患者から聞きだすことから始まります。
少しでもストレスを減らし、抗不安薬などの薬物を併用し、発作の頻度を少なくしていきます。
また、「腹式呼吸法」などのリラックスするための技を身に付けさせます。
ゆっくり息を吸い、吐き出す。一日に何回、という決まりはありませんが、一回につき10〜15分かけて、精神をリラックスさせます。
リラックスの方法を身に付ければ、かかる時間には個人差はありますが、約8〜9割以上の患者がパニック障害を克服できるそうです。

(中國時報より)

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