mixiユーザー(id:48394281)

2016年08月18日07:32

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趣味と仕事。

連日リオデジャネイロオリンピックで盛り上ってますが。
自転車関係は奮わなかった様ですね。
まあ、何と言うか・・・中途半端にリタイヤした者が偉そうな事言えませんけども。

前にオリンピックを走った選手から聞いた話なんですが。「スポーツ選手」として選出された事はこの上無い幸福なのですが、既に「競輪選手」として生活している人間としては・・・とても複雑な心境なんだそうで。

エントリーが決まると本業そっち退けで競技に向けたトレーニングプログラムが開始されて先ずは自分の時間が削がれる。同じ自転車競技でも走り方も器材も全く違うから2つの事を1つの体でこなしながら各々のモチベーションを維持又はスキルアップさせなきゃならない。前後併せて何だかんだ半年余りやらなきゃならない・・・

本業が疎かになれば、結婚してりゃ女房子供を養いながらローン返済なんかは当たり前だから。ナンボ日本を代表して名誉と名声の為に闘わなきゃならぬ!と言われても、と〜ちゃん今月分の支払いど〜すんのよ〜?なぞと泣かれたら浮かれてLookなんざ転がしてるばやいじゃないでしょ?
じゃ反対にさ、ん〜アリハラ選手さぁ、もうちょっと真面目にやってくんないとオリンピックに参加するだけで予選も通過出来ないよ〜?いいのかなぁ?そんないい加減な走り方しててさぁ?アンタ日の丸背負ってんの解ってるぅ?

そんなシュールな場面は無いと思うけど結構キツいらしい。オリンピックの名誉賞や協会から支給されるボーナスって思ったよりも低くて・・・ここにエントリー出来る奴等なんかは特別競輪のファイナルに乗っかれて、通常の記念なんかは取れるか?2.3着の強者だからさ半年の稼ぎは半端無い。

金か?名誉か?メダル欲しくないの?のジレンマ。最悪なのは怪我して帰って来て本業ズタボロっての。「いやぁ〜アリハラ選手頑張ったね〜!テレビで応援してましたよ〜。」は嬉しいけど御仕事ヤバクなっちゃうもんね。

プロでオリンピックにエントリーして何時も通りに強い人は凄いと思う。気持ちも身体も強いよね。

趣味が仕事に変わって一番辛いのは、その「デッドライン」が曖昧になって来て一緒クタになってしまう時。楽しいんたか苦しんでんたか解らなくなって、それでも自ら選んだ道なんだからって「進まなきゃ笑われる」ってヤツ。

あそこ突っ込んでこじ開ければ優勝だ!でも墜落したら失格で無賃乗車だし、じゃ止めて3着でも賞金も点数も有るからいいや。って・・・闘う事を放棄してサラリーマン選手になるのも選手。

このまま千切れて9着ゴールの点数じゃ3期トータルでクビんなっちまう・・・だったら落っこっちゃえば失格で。金は無いけど点数付かないしな・・・も選手。

世界の頂点で脚光浴びるのも。
日夜、次の競走考えて苛々しながら走るのも。
同じ釜の飯を食った仲間達。
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