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2016年08月07日13:02

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重版出来 「自分の居場所がわからないうちじゃ、どこにも行けない。」

「自分の居場所がわからないうちじゃ、どこにも行けないと思う。」


ドラマ「重版出来」は二ヶ月ほど前まで台湾で幅広く話題になりました。重版出来とは、出版物に増刷がかかって、再び刊行し直すことです。日本の厳しい出版業界の現状に直面するとともに、台湾の出版業界でも厳しい現状に直面しています。

ドラマ「重版出来」とは、主に日本の漫画業界を描いていており、。働く全ての人達にエールを送るお仕事ヒューマン群像劇、そして心を熱くさせてくれるヒューマン熱血ドラマであります。また、「重版出来」とは、書籍に再び増刷がかかることを意味し、出版業界に携わるすべての人が幸せを感じる言葉です。

主人公、黒沢心。もともとは柔道の日本代表。しかし怪我をして選手としての生涯を続けられなくなりました。人生の目標を失った時、柔道の次に情熱を注げられるものは何かと自分に問いかけた時、それは漫画でした。ドラマの見どころの一つとして、一冊の漫画には、漫画家だけでなく、編集、自らアイディアを出し動く営業、協力的な担当編集者、作品を愛してくれて推してくれる書店員さんたちの協力の姿が描かれています。一冊の漫画は、読者の救いであり、夢であります。


それぞれのキャラクターの中で、私たちは四つの学ぶべき職人精神と、人生哲学が見られます。



1.私たちの仕事は夢を売っている仕事であり、その仕事を心から愛している。

主人公の黒沢心は、小さい頃から正真正銘の漫画好きでした。柔道を始めたのも「柔道部物語」という漫画がきっかけです。毎日の過酷な練習の中で、漫画が心に元気を与えたのです。海外で試合に出る時も、外国の方と漫画の話題で盛り上がりました。漫画には国境がありません。「わたしは、そんな世界共通の言語となる漫画を作って、全世界の人々を感動させたいのです。」

こんな仕事に対する熱愛発覚が、人生の原動力となってくるのです。

信じているから、愛しているから。

黒沢は自分が漫画の編集者であると同時に、夢を売っている人だということを。


2.過去の経験を取り入れて、自分にしかできない仕事をする。

黒沢は、もともとは柔道の選手で、一見漫画とはまったく違う仕事をしているように見えますが、彼女は柔道の精神「精力善用、自他共栄」というせいんを職場に持ち込みました。

自身の力を最大限に使って良い行いをし、他者を敬い感謝する。互いに信頼をはぐくめば、助け合って生きていける。

面接の時も黒沢は言いました。「たった10人の採用、私は十人を蹴落とすんじゃない。10人になるのだ。」

わたしたちそれぞれ一人1人が皆、独特な人生経験を持っています。それらの個性を生かし、仕事で発揮できれば、掛け替えのない仕事人になれるでしょう。


3.どんな些細なことでも全力で取り組む

ドラマの中に黒沢心と対照的なキャラクター、小泉は、営業部で三年間書店の営業を回っており、しかし営業が第一志望ではないため、情熱に欠けており、存在感が薄い。

ある日、上司からこう言われました。「自分の居場所がわからないうちじゃ、どこにも行けないと思う。」

どんな仕事も一生懸命取り組む心に刺激を受けて小泉が変化していきました。小泉は、営業のおもしろさに少しずつ気付き、書店に対して積極的に働きかけを行うなど、自ら行動するようになりました。

どんな些細なことでも全力で取り組む姿勢を持つと素晴らしい結果をもたらしてくれるでしょう。


4.運を貯めて、勝ちたいところで勝つ

興都館の社長、久慈勝は日頃から良い行いをして運を貯める。それが彼の生きるモットーでした。運を貯めていくと、自分が本当に運を発揮したい時に運が帰ってくるそうです。重版出来の場合だと、自分が担当している作家さんの本が重版出来にかかるということです。

若い頃の社長は、ギャンブルに、恐喝に、生活はとても荒れていました。ある日、ギャンブルで負けた帰りに川沿いで釣りをするおじさんを見つけ、恐喝し、鎌をクビ元に突きつけ、脅します。
するとおじさんは、『おいを殺したらわいの運は尽きるぞ。ええこと教えちゃろ。運ば貯められるぞ。世の中はな、足して引いてゼロになることできとぉ。生まれた時に持ってるもんに差があっても札はおんなじ数だけ配られよる。ええ事したら運は貯まる。悪い事したらすぐに運は減りよる。人殺しげが一貫の終わりたい。運ば味方にすりゃ何十倍も幸せは膨れ上がりよる。問題はどこで勝ちたいかや。自分がどがんなりたいがか自分の頭で考えろ。考えて考えて吐く程考えて、見極めろ。運ば使いこなせ。』

この聖なるおじいさんの言葉で、社長の人生はがらりと変わりました。タバコ、お酒、ギャンブルをすべてやめ、趣味は散歩と掃除。家は借家、車も持たない。
贅沢はせず、必要最低限の生活。そうして1年が経つ頃、無名作家の本を買い付けたところモンスター級の大ヒット、重版に次ぐ重版出来。

もし運が貯められるなら私は仕事で勝ちたい。

全ての運をヒットにつぎ込みたい。
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