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2016年07月28日09:39

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マワリミチ 第三部 飛躍編81

マワリミチは小説です。新しくマイミクになった方が本当の日記と

勘違いされることがありますので、予めお断りしておきます。予備校講師という

アウトローな人間の不器用な生き方をほぼ実話に沿って描きました。主人公、

ディスレクシアの元予備校講師川口民雄が元同僚、ADHDの並木義江とともに、

大検予備校を解雇になりました。二部では苦しみながら、なんとか生きる手段を

見つけました。今度はそれをどう発展させるか、考えながら、第三部が始まります。

飛躍編:「本文」セミナー会場

講師(女性)
「資格を取ることはたいへんですけど、この教材を使うと楽になりますよ。私の知っているだけでも、昨年は10人、合格しました」

田中課長、田口女史、並木が後ろで聞いている。顔つきは真剣だ。

田中課長
「これで終わるな、アンケートを回収して」

田口女史、並木
「はい」

受講生(男1)
「このカタログに載っている教材は実際に見られるんですか」

田口女史
「はい。入口で、ご覧になれます。お手にとって、確かめて下さい。並木さん、ここはお願い」

並木
「はい」

慌てって、外に出る。

受講生(男1)
「これか。このぐらいの値段か。メールのサポートはあるの」

田口女史
「もちろん、二年間、担当がサポートいたします」

受講生(男1)
「ここで申込みできますか」

田口女史
「この用紙にご記入ください」

アンケートを回収した並木が向こうでは並木が対応している。ある男性が申込む。

並木
「え、字書くのが、苦手ですか。言ってください。私が書きましょう」







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