mixiユーザー(id:8306745)

2016年07月05日12:15

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「これが映画だ!」と叫びたい。

『クリーピー 偽りの隣人』鑑賞。

黒沢清が日本にいてくれている
おかげで、まだ日本映画は救われている、
と思っている自分にとっては
大傑作。

「映さないでいいものは映さない」と云う
黒沢清の映画文法は全国ロードショーでも
健在。ま、『CURE』や『回路』と云う
前例もあるし、全く心配はしてない
んだけどね。

正直、(こういう云い方は嫌いだが)
「映画の見方を知らない人」には
付いていけないだろうな、と
映画感想サイトとか覗くと
案の定の低評価に思わずほくそ笑む。

うむうむ、君らには黒沢清は
まだ早い。とりあえず◯◯◯◯でも
観てなさい(伏字に意味は無し)。

閑話休題。

しかし、相変わらず画作りが強力な人だ。

冒頭の陽の当たり風がそよぐ庭で
ありながら、言い知れぬ不安を
感じさせるシークエンスで、
全てOK!な訳だが。

出来たら多くの人に映画館で観て貰いたい
ものだ。

テレヴィ屋の作った気の抜けまくった
映画の皮を被ったドラマを千本観ても
決して得られない、「観る快楽」は
保証しよう。

何より、普通に「面白い映画」だしね。

余談だが、昨日レイトのシネプレックスで
観てきたが、なんと客が自分と妻の
二人だけ(笑)。
中々得難い体験をしたもんでした。

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