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2016年06月19日00:27

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ロイヤルバレエのロミオとジュリエット2日目

今日も東京文化会館でロイヤルバレエのロミオとジュリエットを観てきた。 しかも、今日は初めての経験なのだがマチネー(昼の公演)とソワレ(夜の公演)の両方を見た。

ジュリエットはソワレがサラ・ラムでマチネーがナターリヤ・オシボワだった。 二人ともとてもよかった。 昨日のヘイワードもよかったので、3人の順位をつけることなどしたくないが、敢えて言えば緻密な表現力という点でオシボワが半歩抜き出ているかといったところか。 オシボワのジュリエットは歴代の名ジュリエット、ウラノワ、ハイデ、フェリ等のジュリエットと肩を並べると言っても過言ではないかもしれない。 カーテンコールも今日のソワレが最も数多く繰り返された。

ソワレでロミオを演じたマシュー・ゴールディングは、髪型でそう見えるのかもしれないが、ロミオというよりもウエストサイドストーリーのトニーに似合いそうな風貌で笑ってしまった。 演技もロミオの「若さ」を強調した表現だったが、それはそれで悪くなかった。 そして昨日のロミオのスティーヴン・マクレーと今日のソワレのロミオのワディム・ムンタギロフは、ある非常に高度なテクニックを披露するところで客席から拍手が沸いたが、ゴールディングはそこをあまりにも易々とやるものだから拍手は沸かなかった。

また、今日のソワレでキャピュレット公を演じたギャリー・エイビスは、キャピュレット公を演じるにしては若く、また、表現も現代的で、これも悪くなかった。

欧米の名門バレエ団の公演でも、キャピュレット公、モンタギュー公、ロレンス神父、ヴェロナの大公などの役は全日交代なしで同じ人が演じることが多いが、今回のロイヤルバレエ日本公演では各役ともに日によって演者が替わり、ロイヤルバレエのダンサー層の厚さをみせてくれた。

余談ながら、今回二日間で3公演も観ることにことにしたわけは以下の通りである。 オシボワのジュリエット何年も前のアメリカンバレエシアターの公演で観ているのでオシボワがとてもいいということはわかっていて、また観たいという気持ちはあるが、やはり観たことがある人より観たことがない人を観るほうがよいと思い、最初にヤーナ・サレンコがジュリエットの予定だった昨日のチケットを買った。 ところが、その後、オシボワが主役のエスメラルダを演じているノートルダム・ド・パリのDVDを買って観たところ、そのオシボワが非常に魅力的だったので、オシボワのジュリエットもまた観たくなって今夜のチケットを買った。 そして、今日のマチネーも買えば1回出かけて2回観ることができるので買ってしまおうというわけでマチネーも買ったのである。

東京文化会館でバレエを見るときは、同会館は席が良くないと舞台上に死角ができるので、がんばって1階席のチケットを買うのが常なのだが、今回はさすがに3回すべて1階席を買うのは無理だったので、今日のマチネーは4階のサイドの席だった。 しかし、幸いサイドでもセンターに近い席だったので死角はなく、普段あまり観ることのない角度からの観賞になり却って新鮮で面白かった。

今週は、日曜日に牧阿佐美バレヱ団のノートルダム・ド・パリ、金曜日、土曜日にロイヤルバレエのロミオとジュリエットと、好きなグランドバレエベスト3のうちの二つを計4回観ることができ、非常に充実した週だった。
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