■山行概要
◆【富士山】
富士山(3776m)
◆2016/7/16(土）〜2016/7/18(月)雨のち晴れ
◆日程は2泊3日だが山自体は山小屋泊の1泊2日
須走ルートで半時計周りのお鉢巡り
剣ヶ峰までの上り所要時間11:30(コースタイム8:00)
剣ヶ峰からの下り所要時間 3:55(コースタイム3:05)
累積標高差約1780m、歩行距離約17km
海の日の三連休を利用して富士山に行って来ました。今回で4回目です。
どうしてこうなった・・・？
毎回日記には「富士山なんて二度と行かねえ！」と書いてるんですが、また行ってしまいました。周囲からは「いやー、ホント富士山、好きなんですね！ ﾌﾟﾌｯ」って笑われます(あ、笑うのは山やってる人ね。普通の人は笑いませんよ)が、ハッキリ言って嫌いです。富士山を愛している人には申し訳ないが、ホントに嫌いな山です。今まで47座の山に登りましたが、一番嫌いな山が富士山です。理由は過去の日記にも書いてますが、
・登りは登りだけ、下りは下りだけ、アップダウンが全くなく嫌な疲れ方をする。
・景色が全く変わらない。単調なのではなく、変わらない。見えてる物の大きさのみ変化する。
・九十九折りの登山道を歩くだけで登頂できる。体力以外何も要らない、登山技術は全く不要。
・故に普段山をやらない人が沢山来る。ふざけた格好で登る人とかマナー悪い人とか沢山来る。
・山小屋が酷い(北アルプスとかと比較して)。小屋で補給しないよう、全部担ぎ上げると荷物が大きくなるが、小屋に泊る時その大きさがかなりネックになる。ベストは身軽で行って金で解決、なのだろうが、結果、金のかかる山行となってしまう。
・が、金をかけるほど楽しい登山ではない。登頂しても感動とか達成感とか全然ない。辛いだけでただの苦行。
↑こんな感じ。まあ、disるのはこの辺にしておきましょうかね。
いつも通り前置きが凄く長くなりそうなので、まずはどうしてこうなったか、経緯をまとめたいと思います。
【はじめに】
おさらいですが、簡単に。登山を始めたのは2011年の7月です。ハイキングレベルでヒーヒーしており、この頃の最初の目標が富士山でした。当時は技術がどうこう以前に体力があまりにもなく、まずは富士山登頂を目指して体力作りを目的とした山行を繰り返す。2012年7月、初の富士山。超絶悪天候に見舞われ、相当無理をした結果、何とか登頂するもお鉢巡りは断念。翌2013年8月、2回目の富士山。素晴らしい好天に恵まれ、お鉢巡り・剣ヶ峰到達を果たし、ようやく日本一高い3776mの頂を踏む。影富士を見たり、山頂の郵便局から手紙を出したり、やるべきことは全てやってこれで富士山はもう行かねえ！となるが、ここでこの時「私は絶対行かない！」ってお留守番してた娘が「やっぱり私も登りたい」とか言い出し、父娘でトレーニング登山を開始。さらに翌年、2014年8月、3回目の富士山。スタートから雨。上は晴れてるとのレポートがあったので登り出すも低気圧が停滞して途中から土砂降り。上も結局雨となったため、途中で撤退する。
ちなみに前回(3回目)の富士山がこれ↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1931085599&owner_id=5956264
なんだか悔しくて、子供には「来年またチャレンジしよう」ってこの時は話してたんですね、実は。で、実際計画はしてたんですが、4月の例の滑落重傷遭難未遂事故があり、むべからず中止に(車の運転もできなかったし)。。で、これでもう二度と行くことはないな、と確信しておりました。
ところがです。
家でかみさんが「アメトーク」を観てたんですね、それもちょうど「富士山芸人」の回。勝俣州和君が一生懸命力説してるではありませんか、富士山頂で食べる崎陽軒のシウマイ弁当の旨さを！富士山頂で食べる桃の缶詰の旨さを！
ってな話を部室でしてたらですね、知らぬ間に「じゃあみんなで富士山行きますか！」って話に。
えぇ〜！？
今回のメンバーは実に1年半ぶりに「チーム滑落」の4人が集まりました。HGさんは富士山未経験、槍ヶ岳や奥穂高など、北アルプスの後でも金と時間を使って行く価値がある山とは到底思えないが、逆にこういう機会が無ければ一生行かないと思うので行きます、と参加を表明。OG原さんは過去に4回登頂しているが、全て吉田ルートでの弾丸登山で、お鉢巡りも剣ヶ峰も未経験。なので今回、どうしても日本最高峰の剣ヶ峰に立ちたいと参加表明。コータロくんも富士山は未経験で、「よく一度も登らぬバカと二度登るバカ、って言うじゃないですか。日本人ならやはり一度は最高峰に立ちたいです。行ったことないので行きます！」と参加表明。
で、自分はというと・・・。富士登山のためのモチベーション。ん？？探すと結構あるんでね？先の食い物2つ以外にもまとめる以下の通り。
・絶品と噂の山頂で食べる崎陽軒のシウマイ弁当を試してみたい。
・絶品と噂の山頂で食べる桃の缶詰を試してみたい。
・実はこれ、結構重要。初回時、高山病に備えて重たい医療用の小型酸素ボンベを持参するが、マスクを忘れて使えず。翌年初めて使用するも使い切らず半分残る。ねじ込み式ボンベのため、空になるまでレギュレーターを外せず、3回目の富士山で使い切りを目論むも途中撤退して未だに残ったまま。この酸素ボンベを早く使い切って数年ぶりにレギュレーターを取り外したい。
・昨年の秋に当時履いていた靴が退役。理由はソールが磨り減ったから。張り替えて使うほどの高いものではないが、アッパーがまだ生きてるのでそのまま捨てるのは惜しい。そうだ！富士山に行けば下山の砂走りでボロンボロンになる。なら、新しい靴を傷めるよりは捨てる予定の靴で思いっきり砂走りを下り、最後のお役目としよう！
・で忘れちゃいけない一番の目的、「日本一高い富士山頂から電波出そう、QSOしよう！」
そうだ、そうだった。これがあったのです。最後のこれ、無線です！以前ツェルト泊体験の日記の冒頭にも書きましたが、今年はメンバー全員でアマチュア無線の免許を取って開局する、という目標を掲げていたのです。順調に進んで7月頭、メンバー全員がコールサインを取得して無事開局したわけです(実は山やらないもう1名がいて、この5人で「うけもち登山部でんぱ組」なる同好会が立ち上がりました)。
ちなみに自分達は山での運用しかするつもりは無く、5人中4人、つまり今回のメンバーは全員ハンディー機です。VHFとUHFのデュアルです。HFとかやりませんし、CQも出しません。今回の目的の一つは八王子に住んでるもう1名の自宅固定局と、富士山頂からハンディー機でQSOしてみよう、って実験です。出力が低くても高い場所からならとにかく電波は飛びますからね。電離層反射を使うHFと違いVHFやUHFは見通し距離での直接波です。高さがあればそれだけ遠くの水平線や地平線が見えるわけで、伝播距離も長くなるのです。
※QSO＝無線で使う「Q符号」で「交信」を意味します。アマチュア無線では話し方に「お作法」がありまして、このQ符号とか専用の略語とかフォネティックコードを使わないといけません。なので普通の人が会話を聞いても何を話してるのかさっぱりわかりません。よく使うQ符号はこのQSO以外にQSL・QTH・QSY・QRZ・QRAなどがあります。詳しくはネットで調べて下さいね。
ただどれも「富士山頂で」行う何かばっかりなんですよね。まあ無線は途中でもできますが。また雨で撤退とかだったらやだなあ。せめて酸素使い切りと砂走りくらいはやらないとなあ。
そんなこんなでようやく山行レポートです。
その�△紡海�・・・。
■写真解説(今回の日記の写真は全てOG原さん撮影)
�〆２鶲貳屬里�気に入りの写真がこれ。ホントOG原さんには毎回素晴らしい写真を感謝です。場所は富士山頂でお鉢巡りをしている時なんですが、バックの山並みと相まって、パッと見極地探検してるみたいでしょ？
��間違いなく日本一標高の高い立ち飲みがここです！剣ヶ峰の旧測候所の壁ね。ちょうどいい高さに台があるのですよ！まあこの高さでこんなことしてるのはウチらくらいでしょうけど。
��で、これが噂の富士山頂で食べる崎陽軒のシウマイ弁当！消費期限約2日経過のため、懸念の腐敗は大丈夫でしたが、感想してポソポソでとても食えた代物ではありませんでした。もち米なら大丈夫かな、と踏んでたんですが、流石に密閉していない容器(駅弁と同じなので)で2日は無理だったか・・・。ちなみにホッピーは外だけ、中抜きです。。この標高でアルコールはね。と思ったらOG原さん、ホッピーとは別にワインを持ってきていて、飲んでた。
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