中山和義さんの「大切なことに気づく24の物語」(フォレスト出版)より。
久しぶりに心理学の教室に行って、ためになる話を聞いたのでご紹介します。
人はほめられると、どんどん成長するという話です。
ハイハイからやっと歩くことができるようになった赤ちゃんは、一生懸命に歩いたときに大好きなお母さんから、
「がんばって歩いたね。 すごい!」
とほめられて抱きしめられます。赤ちゃんにとっては何よりもうれしいことです。だから赤ちゃんは転ぶ痛みに負けないで、がんばって歩こうとします。
初めて言葉を話したときも、両親はとても喜びます。私もそうだったんですが、初めて子どもが私のことを「パパ」と呼んだときには抱きしめていました。
でも、子どもが成長すると様子が違ってきます。90点のテストを渡されたお母さんは素直に喜べません。たった一個所の間違いを指摘して、注意してしまいます。ひどいお母さんになると、
「あなたが90点だったら、ほかの人は100点でしょう・・・」。
と言ってしまいます。こうなると、子どもは親の言うことを聞かなくなります、何を言っても、うるさがって何も聞いてくれなくなります。
「子どもは何を言っても、うるさいというだけで何も聞いてくれません」。
このような相談にくる親の多くが、子どもの良いところを見ないで、悪いところばかり見ています。これでは、子どもがうるさがるのも当たり前です。
人の欠点はどうしても気になります。子どもに限らず、人の良いところを見つけて、ほめてあげられる人になりたいですね。
この話を聞いたときに、会社のスタッフも同じだと思いました。
不況で会社の売り上げが下がっているときにスタッフに、
「不況なので、なかなか商品が売れません」
と報告されると、思わず、
「不況を言い訳にするな。儲かっているお店はたくさんある」
と言ってしまうのに、スタッフががんばって売り上げを増やしたときに、
「やっと売り上げが増えてきた。景気が良くなったのが、この会社にも影響している」
と言ってしまったら、スタッフは二度と熱心に働きません。
人の良い点に焦点を当てて、心からほめれば相手は必ず動いてくれます。
・・・以上。
同じことでも、プラスを見るほうが、相手に喜びを与えますし、自分も気持ちがよいし、元気が出ます。やる気も起きる。
一見、マイナスに見えることでもです。
すべて、私にとって必要なこと、ベストのこと、必然として受け取る努力をしてきました。そして、最近は何事も天が一番良いことを与えてくれていると、自然に思えるようになりました。87年にして初めてがん(腎盂がん)と宣告された時でもでした。
プラスを発見する名人になりたいものです。人生が前向きで積極姿勢になると思います。
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