パリ同時多発テロの衝撃は、今なお欧州全体でさめやらない。多くの市民が漠とした不安感を抱きながら、バスや地下鉄に乗っている。しかしこれと並行して、ドイツなどへのシリアやアフガン難民らの流入は続いている。テロ事件と難民問題をごちゃまぜにすることは、許されない。大半の難民はテロや戦争から逃げてきた市民だ。パリの事件が難民問題をめぐり、市民の心理に大きな影響を与えることは避けられない。事件後にフランスで行われた世論調査によると、回答者の約60%が難民受け入れに反対した。欧州世論は急激に右傾化するだろう。
ログインしてコメントを確認・投稿する