なんとか出張や休日出勤から免れて予定通り参加してきました。
帰りの新幹線待ちのとき東京駅で自分が免れた出張に行く他課の課長とばったり遭って、ま、ふつうに挨拶しました。
21日は10時16分に東京駅に着いて京葉線に乗り換えて海浜幕張駅には11時頃に着いたのですが、コインロッカーを探したりして時間をくってしまい、けっきょく幕張メッセ会場内に入れたのはオープニングアクト(前座)が演奏を終わる12時ごろでした。
んで、最初に出てきたのは日本のバンドでCRYSTAL LAKEだったかなあ。
まず感じたのはPAシステムの音圧の凄さで、体全体が後ろに持っていかれる感じでした。
この日、気温は20度を超え、会場内の熱気と相まって暑苦しかったのですが、その音圧がまるで扇風機のようで心地いいほどでした。
例によって私は黒い細身のスラックスに黒いハイネックシャツを着て、その上に濃いグリーン(ほとんど黒)のジャケットを羽織って行ったのですが、早々にジャケットは脱ぎました。
そのCRYSTAL LAKE、さすがに正規ラインナップのバンドだけあって演奏もステージパフォーマンスも安定してなかなかのものでしたが私の好みではありませんでした。
で、腹も空いてきたので会場を出て近くのレストラン街に行って、ちょっと高級そうなラーメン店で分厚いチャーシューが3枚も入った味噌ラーメンを食べました。1250円でした。
戻ってから私の知らない日本のバンドをいくつか観ました。
総じて演奏もステージパフォーマンスもそれなりに良く、海外のアーティストよりその面では日本は進んでるなと思いました。
ただ、デスヴォイス(怒鳴るように叫ぶ歌い方)をやる日本のバンドが多いのですが、すでに広く知れ渡ったテクニックでありインパクトもなく、メロディーが聴き取れないので個人的にはマイナス評価したくなりました。
それと、ライブだと観客を乗せることが至上命題みたいに考えてるバンドが多く、やれ手を挙げろ、やれジャンプしろと、「一々やかましいわい!!」と言い返したくなりました。
いい演奏をしたら自然と観客も乗るっつーの。強制するんじゃないよ!まったく。
そう思っていたらいよいよONE OK ROCKの出番です。
いやー、期待した通り彼らはよかったです。
まず楽曲自体がいい。
これまでに無かった個性的な造りになってていいです。
そしてその楽曲を効果的に伝える演奏手法もいいです。
演奏もヴォーカルも力強いけどとても澄んでいるのです。
メロディーがはっきりとわかります。
その辺りだと思うのですよ彼らが海外でも高く評価されている理由は。
私がずっと好きだったカナダのRUSHというバンドにも似ています。
日本のバンドもここまできたかという思いです。
しかしそのあと出てきたVAMPSはどうにもいただけなかったです。
あのラルク・アン・シエルのHydeが中心になってるバンドです。
こちらは何を歌っているのかさっぱりわからないし演奏も輪郭がはっきりしない印象です。
加えてHydeの卑猥な演出も余計だったと思います。
まあ好きな人は好きなのでしょうね、ああいう性的な表現は。
個人的にはちゃんとした音楽が聴きたいのです。
そして登場したのが今回のお目当てのEVANESCENCEです。
でも実は彼らのライブ演奏にはあまり期待してはいなかったのです。
というのは彼らのライブ盤を聴いて、あまりにもスタジオ録音と違っていた(ライブが劣っている印象を受けた)からです。
とくに中心人物でヴォーカルのエイミーの歌唱力が不安でした。
なのでとにかく彼らの音楽を生で聴ければ良しとしようという気持ちで行きました。
しかし上出来でした。
「やっぱりすごい!」とまでは思いませんでしたが、EVANESCENCEを生で観て聴いてみたい願望は十分に満たされました。
これで彼らの音楽を聴くたびにこの日の姿を思い出せます。
そしてこの日の最後はKORNです。
KORNこそは今回のFESのメインアクト的存在でしょう。
そしてその期待は裏切られませんでした。
想像以上の迫力と安定感でKORNワールドに没入することができました。
やはり海外のアーティストはあまり派手なステージパフォーマンスをしません。
演奏自体をこれでもか!と聴かせます。
その姿勢にまた惹かれるのです。
さて22日ですが、ある一点を除いては特筆すべきことがありませんでした。
というか、その一点が凄まじすぎて他がすべて霞んでしまったと言う方が正しいでしょう。
その一点というのがBLACK LABEL SOCIETYです。
知らないバンドだったので演奏が始まるまで外の休憩所で座っていたのですが、何やらツェッペリンの「移民の歌」のような曲が聞こえてきました。
それはアーティストが登場するときのBGMで彼らはまだ登場していませんでした。
それはとてもラッキーなことで、そのアーティストの演奏は一瞬たりとも見逃すべきではないことにそのあと気づいたのです。
印象的なギターソロに続いてベース、ドラムの爆音が轟き徐々にステージが明るくなると、胸まで伸びた金髪にもじゃもじゃの髭を生やした男が歌い出し、似たような格好の連中が凄まじいリズムを刻みます。
しかしそれまでのバンドが速いテンポで突っ走る曲が多かったのに対しこのバンドはミディアムテンポでどっすんばったんと確実かつ力強く演奏する印象で、私がもっとも好むタイプです。
曲調もオープニングの「移民の歌」と似た印象で、ベースとドラムが洪水のように押し寄せてきます。
どうやらヴォーカルがリードギターも兼任しているようです。
そういうのはスーパースターである場合が多いのですが彼もそうだとわかったのは帰ってきてネットで調べてからです。
他にもそれまで出てきたバンドと違うところがありました。
MCがほとんどありません。
つまり乗りも強要しません。
それとこの暴走族のような風貌のヴォーカルさん、日本人も含めた他の多くのアーティストのようなタトゥーがありません。
ただマッチョな二の腕が美しいとさえ感じました。
思想的に真面目な人かもしれないという推理が当たっていたとわかったのもあとでネットで調べてからでした。
私はすっかり彼らの虜になってしまいました。
ヴォーカルさんの等身大のポスターがあったら部屋に飾りたいとさえ思いました。
そして調べた結果ですが、
ヴォーカル兼リードギターさんは名前をザック・ワイルドといい、オジー・オズボーンのバンドに19歳で参加し、もっとも長く在籍していたギタリストだということです。
ザック・ワイルドというギタリストがいることは知ってました。
ずっと前、yahooチャットというサービスで音楽をBGMにしてチャットする部屋の管理人をしていた頃、同じくハードロック系の部屋の管理人をしていた人が「ザック命」みたいなことを言っていたので調べてみたのです。
これからBLACK LABEL SOCIETYのCDを集めようと思います。
さて、22日の日も暮れて、私は岩手に向かう最終の新幹線に乗らなくてはいけませんでした。
肝心のオジー・オズボーンを観ることもできず、最後に2013年のももクロに替わって今年出演するBABY METALのオープニングだけ観て会場をあとにしました。残念!
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