私が師事しているヨガ教室では、沖ヨガという生活ヨガを教えています。沖正弘先生が創始者です。次は沖正弘先生の講座から引用しました。
●敵をも愛する
●損をしても感謝する
●落第しても喜ぶ
よさそうに見える環境も悪そうに見える環境も問題ではなく、受け取り方いかんが問題になる。
弱い人は、いい環境でもますます弱くなるし、強い人は、悪い環境でもますます強くなることができる。
弱い人間であるか、強い人間であるかで、環境から受ける影響が違ってくるのである。
ストレスでも同じことがいえる。
私にはストレスになるものが少ないのは、何でも喜びに変えてしまう工夫をするからである。何でも感謝できる対象に変えてしまうことが上手であるからにすぎない。
宗教と称しているものの中には、地獄と極楽、幸福と不幸、損と得があるように教えているが、これは俗信であり、真の宗教ではない。
敵をも愛する、味方も愛する。仲の良い人とも仲良くする。いやな人とも仲良くする。もうかっても感謝する。損しても感謝する。試験にパスしても喜ぶ。落第しても喜ぶ、という気持ちが大切なのである。この修行法をヨガは教えているのである。
試験にすべって喜べるかというけれど、試験にすべったおかげで、もう一年勉強させてもらえることになるのであるから、感謝したくなる。一年余分に勉強したおかげで、頭がよくなるではないか。そのままパスしてしまったら、勉強しなかったに違いない。
そういうふうに、良いほうに解釈できる心をつくる。と同時に、身体をつくる訓練、これがヨガである。
またストレス解消法でもあるわけである。
ストレス、ストレスとさわぐ人は弱虫である。
いじめているように見えるものも、自分を強くしてくれるものだという受けとり方のできる人には、ストレスはなくなってしまう。
相手にいじめられて困ったなどいうからストレスになるのである。
できるだけ困らないように、できるだけ叱られないように、できるだけいやな思いをしないように、と求めるから、ストレスに犯される弱い人間になるのである。
すべてを感謝の対象に変え得る能力を開発してこそすばらしい人間的生活者になり得るのである。
沖正弘著「生活ヨガ入門(心身が生まれ変わる本)」より
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