mixiユーザー(id:5415667)

2015年09月07日17:44

205 view

山上憶良の歌

人に対する深い情愛を詠った数多くの歌で知られる万葉歌人の山上憶良。 その代表作

憶良らはいまはまからむ子泣くらむ其の彼の母も吾を待つらむそ

について、ラジオで万葉研究家の著名な先生が興味深い話をしていた。

この歌を詠ったときの憶良は齢七十歳、泣いて待つ幼い子供のいる歳ではない。 この歌は、宴の席に上司の自分がいては部下が楽しめないので先に退出しようと部下を慮って詠んだものだというのだ。

もちろん、妻子に対する愛情を詠った歌という定説が覆されることはないと思うが、こういう見方も面白いと思う。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する