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2015年07月09日20:58

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アロンゾたちが帰ってきたと思った

仕事を終えて帰宅する。

酒を飲まない自分は、寄り道して帰った事などない。

可能な限り早く帰宅し、家族で過ごす。

通りから小さな橋を渡り住宅街に入る。

そうすると自宅の前で遊ぶ子供たちが見える。

ゆっくり近づく自分の車に駆け寄ってくる幼い倅たち―。

かつては門扉の内側でアロンゾやモニカ、それにピタが待っていてくれたっけ…。

フォト


(*3頭が揃って顔を覗かせている写真が見当たらなかった。)

手を叩いて合図を送ると、3頭はとても嬉しそうに駆け寄ってくれたものだ。

今日、我が家のあるブロックの角から倅たちを見かけ、なんとなく手を叩いてみた。

パンパンッ

かつてアロンゾたちを呼んだのと同じ音で。

音を聞いた豪騎は近所の子と遊んでいたのに、こちらを振り返るやいなや駆け寄ってきた。

5軒分の距離を嬉しそうに、力一杯駆けてきた。

それに続き、魁盛も走ってきた。

(アロンゾやモニカ、ピタみたいだ…)

本当に3頭が帰ってきたみたいだった。

膝をついて待つ。

そこへ体ごと飛び込んでくる。

両腕で抱き止める。

豪騎や魁盛の中に、アロンゾたちが生きているのを感じた。

嬉しかった。

涙が出そうだった。

自分には不釣り合いな、逞しく心優しい青年に育つんだと思った。

フォト


情けないが、未だに心の中にアロンゾたちが消えない。

それどころか豪騎や魁盛に重ねて思い出してしまう。

大丈夫。

2人は間違いなく自分の自慢の倅に育つに違いない。


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