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2015年05月17日09:05

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猟奇殺人小説 我孫子 武丸『殺戮にいたる病』

我孫子 武丸『殺戮にいたる病』
初めて読んだ作家さんです。
昨日、図書館から借りて、一気読み。

以前、
映画化された「イニシエーション・ラブ」の感想を書いたところ
マイミクさんの書き込みで
お奨めいただいたので図書館で借りました。

猟奇殺人、しかも、かなーーーり、エグイ&エロイ表現の多い内容なので
あまり、お奨めできませんが、
初めに犯人が明かされながら、
ラストで驚かされるというトリックは、またしても「やられました!」
うまく、作者に騙された。

「イニシエーション・ラブ」同様、これまた映画化は出来ない小説です。
猟奇的な意味と、犯人表現困難の意味で映像化は出来ません。
伏線探しにパラパラと再読しています。

ネットでは、犯人が岡村孝子の「夢をあきらめないで」にシンクロして
エスカレートしていくから、クレーム怖さに映像化できないとの
書き込みもあったが、
個人的には、唄は唄、小説は小説。
名曲に対して変なイメージが刷り込まれたとあるが
そうは思わなかったな。

犯人の心情には全く共感できないが(当たり前!!)
純粋にトリック小説として面白かった。

過去に読んだ翻訳物や映画の猟奇殺人と比較して
性衝動「吐き出し」の表現がエグクてストレートすぎるな、とは思う。


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口直しに読んでいる
メランコリックでハートウォーミングなSF「ジョナサンと宇宙クジラ」(再々読)に関しては
次回、UPします。
こちらは、お奨め。
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