日本発の小型ロボットがやがて、スマートフォンにとって代わる存在になりえる＞だろうか

“一家に一台”の時代へ！ロボット事業に参入したDMM.comの本気度

＠ＤＩＭＥ 2015/3/25 22:00 DIME編集部











画像


DMM.comは世界初となるロボットキャリア事業「DMM.make ROBOTS」を開始する。

[拡大]

　政府の「ロボット革命実現会議」において、ロボットは成長戦略のひとつであると位置づけられた「ロボット新戦略」がまとめられるなど、日本におけるロボット産業が新たな展開を見せる年になりそうな2015年。そんな中、DMM.comが世界初となるロボットキャリア事業「DMM.make ROBOTS」を開始することが発表された。発表会にはDMM.comの松栄立也代表取締役社長、同社のロボット事業部長の岡本康広氏、初期アライアンスメンバー5社の開発者、ロボットクリエイターの高橋智隆氏、堀江貴文氏らが顔をそろえた。

“ロボットは日本のお家芸”とも言われているが、今、世界で注目を集めているのは、アイロボット社の『ルンバ』や、米アマゾン社が商品宅配用として開発を進めている小型無人飛行機『ドローン』といった海外のロボットが多い。日本のロボット業界は10年前から変化していない状況とも言われるが、最近ではソフトバンクが『Pepper』を開発、販売し、米Googleが東大発のロボットベンチャーSCHAFT（シャフト）を買収するなど、新たな動きも出始めている。

「日本におけるロボット事業の課題は2点ある。まずはビジネス視点を考慮されていないということ。販売などお客様の目線で開発されていない。2つ目は日本全体の問題ともいえる産業技術のガラパゴス化。日本のロボットは技術連携がなく、独自で開発していくことが多かったので、商品の汎用化ができず、国際競争力を低下させている。ロボット業界は10年前から変わっていないと聞くが、変わっていないのではなく独自開発で連携がないために、日本ならではのロボットが生まれなかったのではないか」（DMM.comロボット事業部 事業部長 岡本康広氏）

　こうした危機感は開発者の間でもあったようで、『週刊ロビ』『キロボ』などの代表作があるロボットクリエイターの高橋智隆氏はこう話す。

「私自身も含め、今までのロボット研究開発は自分たちの興味の中だけで作ってきて、世界の流れを見ない、ビジネスを見据えたものではなかったため、シリコンバレーを筆頭にビジネスマインドを持った海外の人たちが追い付き、追い抜いて行った。このままではまずいという危機感を持っていたが、DMM.comが日本の技術を集めてビジネスとしてやっていくとのことで、日本のロボット産業が加速するのではと期待している」

◆日本のロボット産業を活性化する販売プラットホームを構築

　DMM.comが始めるロボットキャリア事業とは、携帯電話業界のような、携帯キャリアと端末メーカーというスタイルの販売プラットホーム。「DMM.make ROBOTS」はキャリアの立場で、プロモーション、販売、製造会社への生産コミットを担保しながら販売中心で行う。一方、ロボット開発ベンダーは設計開発、製造責任を負いながら、開発にフォーカスしながら注力できることで、DMM.comと一体で製販を進めることができる。

「DMM.make ROBOTS」から販売されるロボットは、人型のコミュニケーションロボット。ロボット同士がインターネットを通じて繋がり、データを蓄積、連携させることで成長していく「スマートロボット」で、コンシューマー向けのものとなる。また、ものにインターネット機能を持たせるIot環境も構築し、スマートロボットから収集した、行動解析データの蓄積や分析、AIシステム構築、バージョンアップを行うことが可能になる。

「今までは物理的な作業をすることがロボットの役割と思われていたが、人型ロボットにしかできないことは、人のような姿や動きで、人のルールに従ってやり取りできるコミュニケーションパートナーになれるということ。そこには日本が持っている文化、技術の両方が必要で、海外では気づいていない点だと思う。日本発の小型ロボットがやがて、スマートフォンにとって代わる存在になりえると考えている。

　　　【略】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150325-00010005-biz_dime-nb